第30話
私たちの旅がスタートし、途中で大きめのサービスエリアによって、休憩をしたり、少し軽食を食べたりした。長い道のりだったが、とても楽しかった。
そして、やっと群馬に到着した。私たちはハイキングをする予定ではないので、尾瀬国立公園に花を見に来た。夏が近づいているので、もう山岳湿地には、シャクナゲなど色々なものがでている。
東京とは違う空気感や、自然がなんとも心地よい。
「今日はとても天気が良くてよかったね!花も少しは咲いてるし、また来た時はハイキングもしたいな。」
にっこりと笑いながら話しかけてくる彼に少しドキッとしたが、
「そうだね。」
と返した。また、来る…。なんとも言えない気持ちになった、偽装カップルであるのにこんなに幸せを感じて良いのだろうか?
少し、写真を撮り、動画を撮って、その場を後にした。白い花や緑はとても心を落ち着かせてくれた。彼は、とても写真を撮るのが上手く、私を中心にしてまるで洋画のポスターのように綺麗に撮る。
「ありがとう。あなたも撮らないとね。」
彼は思い思いのポーズをとった。横を向いて下を向いていて、少し足を上げている写真や、普通にピースして、体を少し曲げている写真、まるでモデルさんみたいだ。
「モデルさんみたい。」
くしゃっと笑い、
「照れるなー」
と誤魔化して来た。
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