第28話

投稿した日の夜、湊くんからメッセージが届いた。


「投稿完了だね。色々言われると思うけど、気にしないで。僕が守るからね。」



僕が守る…。笑ってしまいそうな照れ臭い言葉だ。私とは偽装カップルなばすなのに、何でここまで言ってくれるのだろうか?



何だか少し嬉しくなった。こんな関係でも見方はいる。



SNSは常にひとりだ。どんな子と一緒に写真を撮っていてもそれまでなのだ。それ以上の関係ではない。仲良くなる子もいるがその子の腹の中はわからない。



そうなると湊くんも本当のところはわからないけど、今まで会ったことかある、インフルエンサーの男性の中では優しいと思っている。人気が出ても調子に乗っている感じがしない。




ひとり寂しい夜、ラベンダーのアロマも炊いて私も眠りについた。



明日もまた何か書いてあるだろうが、書いてあるのは彼も一緒だ。

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