第6話

料理も無事に届いて、全ての料理の写真を撮り、完食した。




あー。美味しかった。あの上からかかってたチーズ美味しかったな。ラクレットかな。そんなことを思いながら、店を後にした。外は先ほどよりもっと深い青褐色だった。




帰り道。私はふと思い出して、美蘭に相談した。



「今日、佐藤湊くんっていう同級生にカップルチャンネルやらないかって誘われたんだ〜。」



呑気に私がいうと、美蘭は驚いた顔をして、私に大きな声で



「はぁーーー!?」



と言ってきた。「うるさいよー。美蘭。」

「あんたね、あの佐藤くんに話しかけられてそれもカップルチャンネルに誘われるってどういうことよ!」


「どうもこうもないわよ。ただ誘われただけよ。付き合う気はないみたいよ。偽装カップルよ!きっと。」



美蘭は納得のいかない顔で、


「それもしかして、断ったの?」


「うん。」


私は頷いた。するともっと目を丸くして、美蘭が


「なんで?贅沢な誘いじゃない!?」


私はなぜそんなに驚くのかわからなかったが、


「それは、付き合いたくないからよ。少しチャラそうな男の子と一緒にいると碌なことないわ。」



私は少しムッとした顔でそう言い返した。


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