第5話

美蘭と過ごす夜は忙しい。完璧な写真を目指して撮るためだ。カメラの四角い枠の中に被写体を持ってきた方がバランスがいいとか、被写体が真ん中で立っているより、地面を短く後ろの背景や空が写っている方が奥行きが出るなど、気をつけて撮る。





もちろん、自分も大切だ。Instagramでは、自分がどれだけ美しく写っているかも重要である。私の中身の人間性より、自分の美しさが大切だ。写真に自分の中身は写らないし、自分の見た目しか見えないからだ。







レストランに入ると、植物も置いてあり、少し暗く、淡い黄色の伝統で照らされている、ゆったりとしたレストランだった。





料理の匂いがする。少し混んだ店内と店員さんがウロウロしているが落ち着きもある。





レジの近くにはワインボトルがたくさん置いてある。




私は今日のおすすめを頼んだ。何が出てくるかわからないが、そのワクワクが面白いのだ。






一品目が出る前に私たちは席に座っている写真を撮った。




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