彼女である幼馴染を寝取られたので脳破壊された勢いでしばき倒したけど、それでも足りずにストレス発散がてら街中かけまわったら翌日俺に助けられたという女の子が現れたけど、どう考えても真っ黒です
くろねこどらごん
第1話
「ごめんね、実。私、もう貴方とは付き合えないの」
どういうことだ、これは。
とある放課後。幼馴染にして彼女である
「へへっ、悪いな実。どうやら路夏は俺のほうが良かったみたいだぜぇ?」
「つ、津太郎……」
「悪く思うなよ。お前が悪いんだぜ実?お前が路夏をほっとくからこうなったんだからよぉ」
そう言って厭らしく笑うのは
俺のもうひとりの幼馴染にして、親友であるはずの男が、目の前で俺を蔑みつつ、俺の恋人の肩を抱きしめていた。
「ほっとくって……確かに最近は通信空手にハマってて、休みはあまり遊ばなかったのは事実だけど……」
「ハァ?通信空手だァ?ハハッ、傑作だなオイ!身体鍛えてたら恋人取られてましたとか、間抜けにもほどがあるぜ!な、路夏もそう思うだろ?」
「……うん♡津太郎くんのほうが、実よりかっこよくて身体もガッシリしてて、ずっとすごいんだもん♡」
「ろ、路夏……そんな……」
俺はショックだった。
確かに津太郎は俺より顔がいいし背も高い。
スポーツをやっているから筋肉質で鍛えられた身体をしているのも確かだ。
対し、俺は身長も体格も平均的なモブ男子。
モテる津太郎に内心嫉妬していなかったと言えば嘘になる。
だから身体を鍛え始めた矢先だったのだが、まさかその間に路夏を奪われるだなんて思ってもいなかった。
本来なら拒絶しなければいけないはずなのに、路夏の瞳にはハートマークが浮かんでおり、そこには俺など映っていない。
「本当にゴメンね、実。大好きだったよ♡」
「あ、あ……そ、そんな……」
俺の恋人はもはや、親友だと思っていた男に陥落しきっている。
それが分かってしまった。同時に理解する。
俺は恋人を寝取られたのだ。それも、長年の親友に。
俺は恋人に裏切られたのだ。長年の幼馴染で、初恋の相手に。
「へへへっ、よぉ実。路夏はお前より、俺のことを選んだみたいだぜ?俺はお前のことが、ずっと嫌いだったんだ。俺の路夏を取りやがってよぉっ!お前から路夏を奪えて清々したぜ!ざまあみやがれ!」
「あ、ああああ……」
全身が震える。絶望が襲いかかる。
これが、これが寝取られ。これが、恋人を奪われるということなのか。
脳が破壊される感覚で、心が壊れそうになる。
「うわああああああああああああ!!!!!」
絶叫とともに、俺はその場から駆け出した。
もうこれ以上、ここにいることなんて出来ない。
勢いそのままに、俺は目の前の津太郎へと踊りかかる。
「へっ?ぐおぶえええええっっっ!!!」
通信空手によって鍛えた健脚より放たれた俺の空中飛び膝蹴りをまともに受けた津太郎は、優越感に満ちた表情を驚愕に変え、背中から地面へと倒れこんだ。
完全に油断していたのだろう。無論、この好機を逃す俺ではない。
「うわああああああああああああ!!!!!」
「ばにぃっ!ときっ!ばくしぃっ!」
ここ最近ハマっていた通信空手の腕を試すがごとく、倒れた津太郎の上に馬乗りになると、勢いそのままに拳を振るい、右へ左へ顔面高速フルボッコ。
1秒間に16連打の猛攻を受け、自慢のイケメンフェイスが瞬く間にア○パンマンの如く腫れあがり、ぐったりする元親友。
だがまだだ。まだ終わりじゃない。
俺は瀕死の津太郎の上から立ち上がると、最後のトドメとばかりに、股間へ手加減抜きの全力サッカーボールキックをぶち込んだ。
「うわああああああああああああ!!!!!」
キ――――――ン!!!
「ッア―――――――ッッッ!!!!」
チ――――――ン
その叫びを最後に、津太郎は動かなくなった。
靴のつま先に仕込んだ鉄板により、コンクリートも砕くキックをまともに受けた津太郎は口からは泡を吹き、全身がピクピクと痙攣している。白目も剥いているようだ。
時間にして1分もかからなかったであろう、あっという間の出来事だった。
「よっわ」
物言わなくなった元親友に、俺は唾を吐き捨てた。
弱い。弱すぎる。
いくら俺が通信空手を習っていたとは言っても、あまりにも弱すぎる。その筋肉は見せかけか。
いくらなんでも弱すぎて、これじゃ全然ストレス発散にならないではないか。
「つ、つっよぉぉぉ……」
目の前で寝取り男を瞬殺された元恋人が、青白い顔で俺を見ていたが、こっちはそれどころじゃない。
激しい絶望感に襲われながら、俺は今度こそ校舎裏から駆け出した。
「うわああああああああああああ!!!!!」
それほど元親友によるNTRは、俺の心に深く傷を付けたのだ。
だからボコってスッキリしたかったのに、手応えがなさすぎて全然スッキリできてない。
今はただ叫び続けることしか、この心の闇を吐き出すことが出来ない。
「オラッ、大人しくしろっ!」
「いやぁっ、やめてください!」
勢いのまま校門の外に出ると、そこには路上に止められたハ○エースといかにもチンピラっぽい4人の男。そして学校の制服を着た、ひとりの美少女の姿がそこにあった。
「クソッ、抵抗するんじゃねぇよ!」
「あの、なにしてるんですか」
なにが起こっているかは絵ヅラで大体分かるが、万が一ということもある。
間違いがあってはいけないため、俺は女の子を取り押さえようとしている一番近くのチンピラへと話しかけた。
「あ?見りゃ分かんだろ!お嬢様を誘拐して、親から身代金を要求しようとしてんだよ!」
「あ、そうなんですね」
「勿論金が振り込まれてもタダじゃ帰さねぇさ。えっちな動画を撮影して、さらに多額の金銭を要求してやるぜ!」
「へー、外道ですね」
「へへっ、そう褒めんなよ。分かったらほら、あっち行きな。最近は危ないやつが多いからな。変な輩に絡まれないよう、気を付けて帰るんだぞ」
「はい。答えてくれてありがとうございますうわああああああああああああ!!!!!」
親切に質問に答えてくれた誘拐犯さんの顔面に、俺はお礼とばかりに全力で拳を叩き込んだ。
「ぶるあかぁっ!?」と鼻血を撒き散らしながら吹っ飛んでいく光景は、ある種の芸術のようである。
「な、なんだコイツ!?」
「路上でいきなり人に殴りかかってくるなんて……頭がおかしいのか!?」
「路上でいきなり人を誘拐しようとしている人達にだけは言われたくないですうわああああああああああああ!!!!!」
「だじがにっ!?」
「ときくれっ!?」
「じぬっ!?」
そのまま順番にぶん殴り、昏倒したチンピラさんをまとめてハイ○ースに放り投げる。そしてすかさず110番。
たった3タッチで社会の悪を潰せるのだから、実にリーズナブルな世の中だ。
プルルル、ガチャッ
『はい、もしもし』
「あ、警察ですか。
『本当ですか!?ご協力ありがとうございます!』
「いえいえ、それでは」
電話を切る。実にいいことをしたものだ。だが、まだ足りない。
「あ、あの。助けてくれてありがとうございま……」
「うわああああああああああああ!!!!!」
話しかけてくる女の子を無視し、俺は再び駆け出した。
この人達も弱かった。ドイツもコイツも見掛け倒しだ。
こんなんじゃ、寝取られたストレスを吐き出すことなど夢のまた夢だ。
「うわああああああああああああ!!!!
………ふぅ。よし、寝るか」
そして深夜まで街を駆け巡り、ようやくストレスを全て発散し満足出来た俺は、なんとも言えぬ清々しい気分で、思い切り熟睡したのだった。
◇◇◇
「え、ヨリを戻したいだって?」
翌日、全身を襲う謎の筋肉痛に苦しみながら登校した俺は、何故か履歴に大量に残っている110番の番号に首をかしげている中、昨日と同じく校舎裏へと路夏に呼び出されていた。
「う、うん」
「なんで?津太郎と付き合うんじゃなかったのか?てか津太郎は?」
俺は当然の疑問を口にする。
元親友からの
「えっと、あれは間違いだったっていうか……気の迷いだったの。本当にごめんなさい。あと津太郎くんは今入院してて、連絡も取れないっていうか、話も出来ない状態で……」
「え、マジで!?入院!?なんで!?事故にでも遭ったのか!?」
「え!?あれを事故扱いするの!?え、えーと……あー、うん。実がそう言うなら、確かに事故といえば、事故になるのかな……アハハ……」
「マジかー……」
俺へ寝取り報告をしている時はあんなにイキっていたというのに……まさか事故に遭うとは。
因果応報というに相応しい末路ではあるが、あまりにテンポが良すぎるというか。
展開がスピーディー過ぎる。
「入院って、そんなに怪我がひどかったの?」
「う、うん。全治3ヶ月だって。特にその、アレが潰れちゃってもう使い物にならないらしくて……」
「うわぁ……そりゃ悲惨だな……ご愁傷さまというか……」
「う、うん。そうだね。あはは……」
「流石に見舞い行ったほうがいいかな?嫌われたようだけど、一応親友だったし……」
「そ、それはやめといたほうがいいと思うよ!?うん、絶対!それより、さっきの答えを聞かせてくれないかな!?」
思わず男として同情してしまうも、何故か引きつった表情を浮かべる路夏。
焦った様子で答えを催促してくるが、そう言われてもなぁ……。
「うーん。でも津太郎のほうがすごいって言われちゃったしなぁ……男としてショックだったし……」
「あ、あれは間違い!間違いだから!ホントは実のほうがずっとずっとすごいって、昨日のアレで分からせられたの!ホントだよ!」
渋る俺を路夏は説得してくるが、なにをそんなに焦っているのやら。
俺なんて最近通信空手にハマっているだけの、どこにでもいるただの貧弱な高校生だというのになぁ。
「ね!お願い!この通りだから!もう浮気なんてしないし、実だけを見るから!ね?」
とはいえ、こうまで必死に求められて悪い気がしないのもまた事実。
なにより寝取られた恋人が再び俺を選んで戻ってきたというのは、ちょっと自尊心をくすぐるものがある。
「うーん、そこまで言うのなら……」
「ちょっとお待ちください」
だから乗せられるように流れのまま頷こうとしたのだが、それを止める声があった。
「へ?」
「え、誰……?」
「いきなり割り込んで申し訳ありません。ですが、私の恩人様をそのような女狐ビ○チに騙されることを、むざむざ見過ごすわけにはいかなかったものですから」
俺達の方へツカツカと歩いてきたのは、長いブラウンの髪をした、綺麗な女の子だった。
「えっと……」
「申し遅れました。私、
「は、はぁ」
丁寧にお辞儀をしてくる団西さん。
そういえば名前を聞いたことがあるような。確か大金持ちのお嬢様だったと思うが……あれ?
なんとなく彼女には見覚えがあるような気がしたが、思い出す前に団西さんは、何故かもう一度頭を下げると、
「先日はどうもありがとうございました。貴方が来てくれなければ、私は今頃どうなっていたことか……本当に感謝しております」
「え?俺?」
何故かお礼を言ってきた。
なんだか凄く感謝されているみたいだが、そんなことをされるようなことをした覚えはないんだけど。
「ええ。初小岩実さんですよね。先日は急いでいたようですので、満足にお礼が出来なかったため、失礼ですが貴方のことを色々と調べさせて頂きました」
「はぁ」
「その際、私は知ってしまったのです。貴方が浮気されたこと。そして浮気した女が恥知らずなことに、元鞘に収まることを企てていることも」
言い終えると、キッと路夏を睨む団西さん。
なまじ美人なだけに、やたら迫力があった。路夏もそう感じたのか、「うっ」と短く唸りたじろいでいる。
「浮気し、実さんを傷付けたにも関わらず、浮気相手が入院したら再び実さんに擦り寄ろうなどと……貴方は、恥というものを知らないのですか?」
「な、なによ!団西さんには関係ないじゃない!これは私と実の問題なんだから、口を挟んでこないでよ!」
「そうはいきません。この方は私にとって命の恩人。実さんが居なければ、私はこうしてこの場にいることも出来なかったでしょう」
そう言うと、団西さんは自分の体を抱き締める。
「故に、私にはこの恩を返す義務があるのです。それは、貴方から実さんを守ることだと、確信しています」
「そ、そんなこと……」
「あるのですよ。貴方と一緒にいても、決して実さんは幸せになれない。これがその証拠です」
言い終えると、制服のポケットからスマホを取り出す団西さん。
そして素早く操作すると、路夏の眼前に見せつけるように突き出し……
『あんっ♡あんっ♡気持ちいいよぉ♡』
「「!!!」」
女の子の嬌声が、俺の耳に飛び込んできた。
だが、それだけじゃない。
『へへっ、どうだ路夏?俺のほうが、実のやつよりずっと気持ちいいだろ?』
『うん♡津太郎くんのほうが、実よりずっとすごいよ♡ねぇ、だからもっとぉ♡』
「あ、あああ……」
路夏と津太郎。互いの名前を呼び合う二人の声が、ハッキリと聞こえてきたのだ。
「私も初めて見たときは、目を疑いましたよ。まさかNTR動画を彼に送りつけようとしていたとはね」
「か、返して!返してよ!」
慌てて団西さんからスマホを取り上げようとする路夏だったが、動きを読んでたらしい団西さんはあっさり躱し、その手は虚しく空を切る。
「ふん」
「あっ!」
それだけじゃない。団西さんは前のめりになった路夏の足に自分の足をひっかけると、強引に路夏を転倒させたのだ。
路夏は受身を取ったが、それでも尻餅をついてしまう。「つぅ……」と痛みの声を漏らす路夏を、団西さんは冷たい瞳で見下ろしていた。
「今さらもう遅いんですよ。彼も、貴方がどんな女性か知りましたからね。もう貴方がヨリを戻せる可能性なんてありません。自分がどれだけ最低なことをしようとしていたのか、よく噛み締めることですね」
「あ、ああああ……」
俺の顔と団西さんの顔を交互に見る路夏。
やがてなにかを悟ったのか、青白い顔を震わせ、伏せるように蹲った。
「ああああああぁぁぁぁぁ、ごめんなさい、ごめんなさい。私が悪かったからぁぁぁ…………!」
「ふっ、自業自得とはこのことですね。この動画がある限り、貴方が彼に近づくことは許しま……」
「あの、団西さん。ちょっといいかな」
泣き崩れる路夏を見下ろし、勝ち誇った笑みを浮かべる団西さんに、俺は敢えて声をかけた。
途端、ギュルンッと音を立て、彼女は俺の方を向く。その際表情は俺への媚売り全開MAXのものへと切り替わっており、ここまで女の子は露骨になれるのかと、一瞬思ってしまったほどである。怖い。
「なんですか、実さん!あっ、お礼なんていいんですよ?私はただ貴方に恩返しをしたかっただけなので!で、でも、貴方が私とお付き合いしたいと言うのでしたら、私は喜んで……」
「いや、ちょっと気になったんだけどさ。その動画、一体どこでどうやって手に入れたの?」
ピタリ。
気になった点を指摘すると、笑顔のまま固まる団西さん。
「それ、普通は人に見せるものじゃないよね。多分津太郎がどっかに保管してたか、もしくは送ろうとしてたのを盗んだんじゃないの?」
「なななななんのことでしょう。私にはさっぱり」
「どんな方法を使ったか知らないけど、それって犯罪だよね。あと、路夏の足引っ掛けて転ばせたけど、普通に暴力だよねこれ。浮気は別に犯罪ではないけど、団西さんってめちゃくちゃ法を犯してるんじゃないの?脅迫までしようとしてたし、ぶっちゃけ路夏がやったことより引いてるまであるんだけど」
さらに続けて指摘すると、滝のような汗を流す団西さん。
黒であることを自白しているようなもんである。ついでに言えば視界の隅で、「え、その子犯罪者だったの!?私怒られ損じゃない!!」と涙を止めてガバッと起き上がった路夏の姿が見えた気がするが、それはスルーしておこう。
「で、実際どうなの?どうやって手に入れたの?」
「い、いやいやいや。あのですね実さん。これは私なりに実さんのことを救おうとした結果でして、その誠意を是非汲み取って頂ければと切に思う次第だといいますか」
「ふむ……」
なるほど。
やはり真っ黒ですね、これは。
俺はスマホを取り出し、何故か履歴にあった110番をタッチした。
◇◇◇
「ありがとう実!私は信じてたから!」
事情聴取のために連れて行かれた団西さんの背中を見送った後、俺は路夏に抱きつかれていた。
「おいやめろ、離せ」
「あんな動画を撮っていた私を助けてくれるなんて、やっぱり実は私のことをまだ好きなんだね!ありがとう!もう浮気なんてしないから!これから二人で幸せになろう!」
グイグイ押して引き離そうとするも、一向に離れる気配がない。
もういい加減、密かに鍛えた通信空手の技でなんとかしようかと思い始めたその時。
ザッ!!!
「―――その方から離れなさい、この淫売ビ○チがっ!」
「「へ?」」
「待っていてください実様!貴方は必ず、このわたくしが救ってみせます!!!」
「…………」
なんだろう。流れに激しくデジャヴを感じる。
「な、なによいきなり!?貴方誰よ!?」
「黙りなさい!この浮気NTR動画が目に入りませんの!?」
「ああっ!それはぁっ!?やめてぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!!」
路夏、津太郎。お前らいくつNTR動画撮ってんだよ。
なんだかとっても頭が痛い。俺、疲れているんだろうか。通信空手を習ってるはずなのにおかしいなぁ。
「NTRって、誰も幸せにならないんだなぁ……」
カオスな状況の中、俺は今日二度目となる110番をタッチしながら現実から目をそらし、そう結論付けるのだった。
ちなみに後日。
「あっ、実!お母さんに5本目のNTR動画見つかっちゃって大変なの!?あと、家にまた実に助けられたって女の子が来てるんだけどなんとかしてよ!6本目の動画持ってきてるんだけど!処分手伝ってぇっ!」
「 」
こんな相談を幼馴染から持ちかけられ、罪悪感から手助けしたら母親達を巻き込んだ家族会議が開かれることになるのだが、それはまた別の話である。
彼女である幼馴染を寝取られたので脳破壊された勢いでしばき倒したけど、それでも足りずにストレス発散がてら街中かけまわったら翌日俺に助けられたという女の子が現れたけど、どう考えても真っ黒です くろねこどらごん @dragon1250
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