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 図書準備室とかいう古書と段ボールでその大半を埋め尽くした場所が、俺と先輩のいつもの活動場所である。活動内容は古書整理である。今日もいつも通り活動をしていくはずだったのだが、急に押し入ってきた女子生徒たちに押さえ付けられ、気付けば産まれたままの姿にされていた。写真を撮られ、脅され、その後はよくあるアダルトな展開よろしく女子生徒に奉仕をさせられる。

(先輩、おそいなあ)

 もう縋ることのできる出口はそこだけだった。気持ちの悪い感覚と、耐え難い屈辱に塗り潰されながら先輩を待つしかない。

 だが三十分を過ぎても先輩は図書準備室の扉を開けず、狂いたいくらいの負の感情がいつのまにか快楽に変わっていた。嫌な感情があっても人間も所詮動物なので、本能的に快楽を求めてしまう。男というのもあるのだろうか、これはこれでもういいような気がしてくるのだから慣れというのは恐ろしい。

 俺と二人の女子生徒のが行為に耽っていると、休んでいた三人の会話が耳に入ってきた。

「つーかうちらラッキーだよね」

「ほんとにね~、あの性悪苛めてたらこんな可愛い子と遊べたし~」

「あの女、やっぱり頭おかしいわね。大事な後輩を売って逃げようとするんだから」

「あいつ意外に寝取られ趣味とかだったりして!」

「ウケる~! 明日写真見せてあげようよ~」

「それはいいわね、動画も撮っておきましょうか。私たちも楽しめるし」

 聞こえる声は何だか遠くて、それでも快楽は俺の近くにあって。どうでもよくなった。もう助けなんて来ないし、来たところで助けられるつもりもないし、落ちるところまで落ちてやろう。

 絶頂しながら思う。

 ……気持ち悪いよ、先輩。

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