11月27日

行きつけの花屋に行くが、とてつもなく長い行列ができている。しかし、私はそこの花屋に慣れているので、簡単な物を注文する。そのおかげで、順番を飛ばしてすぐ作ってもらえた。ピンクの薔薇のような菊のような花。鉢植えに入れてある。

私と同じように、簡単なものを注文して早くに受け取れたおじさんがいた。また別の男性は、長々と待たされたのに貧相な花しか貰えなかったので返品してくると息巻いていた。私は、早くに終わらせたおじさんと話しながらイナロクに出た。

「私はそこでラーメンを食べて行くので」と言って別れる。ラーメンは、前に一度食べてとても気に入った味噌系の店だ。シンプルな黒い壁に今どきの洒落た内装で、丁度忙しい時間帯が終わったところのようだった。入ると、カウンター越しにキッチンの人が注文を聞いてくる。ラーメン追加60グラムです。飲み物を聞かれたのでお水を下さいと言って席に着く。

カウンターから店員の女の子が笑いながら声をかけてきた。「すみません、あなたの喋り方がカタコトで犯罪者みたいです。余りにも気になったんで。もう二度と言いません」と言われたので、腹が立ったが私はなるべく愛想良く「そんなふうに言われたら恥ずかしいので、もう出ます」と言ってそそくさと店を出た。

どうしようかと歩いていると、見たことのないような大きな魚がたくさん泳いでいる水槽が、いくつも並んでいる喫茶店を見付ける。図書館のように本棚もたくさんあるブックカフェだった。迷わず入るが、メニューがどこにあるか、店員がどこにいるかも分からない。広い店内をウロウロしていると、みんな楽しそうに話している。嫌われ者の八尾さんがとても楽しそうに話していて、良かったなぁと思う。水槽の見える席に着くが、相変わらずメニューがどこにあるか分からないし、注文できずにいた。

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