第10話

彼のプロジェクトは、多くの人々が自分自身を再発見し、新しい可能性を見出すきっかけとなった。彼の提供するプログラムは、多くの人々が自己実現を追求するための土壌をつくり出し、彼らの可能性を最大限に引き出す手助けとなった。


その結果、彼のプロジェクトは、多くの人々の生き方やキャリアに大きな影響を与えるようになった。彼は、多くの人々の人生に寄り添うことができ、自己実現の可能性を広げることができたことに誇りを持っていた。


彼は、夢を実現するために、自分自身の限界を超え、自分自身を常に高めることが大切であることを多くの人々に示した。彼は、自分自身が夢を実現することで、多くの人々が自己実現することができるということを証明した。


そして、彼は、自分自身が実現した夢を共有し、多くの人々に夢を追い続けることの大切さを伝えるために、自伝を出版することを決めた。


彼の自伝は、多くの人々に夢を与え、自己実現のために励むきっかけとなった。彼は、自己実現を追求することができる社会を作るために、自己実現を支援する団体を立ち上げ、世界中で活動を展開することになった。


彼は、自分自身が夢を追い続け、自己実現を果たしたことで、多くの人々の人生に大きな影響を与えることができた。そして、彼は、多くの人々に自己実現の可能性を広げることができ、自己実現のための社会を実現するために、自己実現を支援する活動に取り組み続けることを決意した。




----------------------------------- 覚書 -----------------------------------


主人公の「自己実現プロジェクト」は多くの人を啓蒙し、「彼」はまるで教祖のようになってしまいましたね。資本主義世界のキリストと言っても過言じゃありません。それで言えば、彼の書く自伝はいわば聖典の比喩なのでしょう……前回の深読みで発見されたサブストーリー、彼の「世界征服物語」は急速に進行している模様です。進行、新興、信仰とな。次はいよいよ侵攻か? なんて疑ってしまう展開ですねえ!


それにしても相変わらず同語反復がすごい。胃もたれするほどポジティブな単語ばかりである。これがもっと濃密でグルーヴ感あふれる文体だったなら、ファンクのリフ的な反復の快感が得られたのかも知れません。

しかしGPT君の無機質で機械的な断続的反復は、むしろ薄気味悪い不快さをもたらします。これを「狂気じみている」と断言したところで誰も不思議には思わないでしょう。自己実現欲求に取り憑かれた佯狂者=主人公なのです。

かつて佯狂者とされたキリストには多くの敵がおり、結果磔刑に処されましたけれど、「彼」には敵がいない。どこを見渡しても味方ばかりです。


そのように考えると「彼は復活したキリストなのではないか?」という新たな視点が浮かび上がってくる。キリスト教が世界最大の宗教となった現代にレザレクションし、世界中に隣人愛をぶちまけるキリスト、それが「彼」なのではないか?


いや、待てよ? 「彼」よりも復活にふさわしい登場人物がいましたよね?

そう、皆さんも御存知、実際に死んで突然生き返ったあの「彼女」ですよ!

もしかすると、死亡したはずの「彼女」が突然蘇生したのは単なるミスではなく、「復活」を匂わせるための仕掛けだったのかもしれません。


たとえば、名作映画『ロッキー』の冒頭には、ロッキーの未来を暗示するキリストの聖画が映し出されます。それでいうと、小説冒頭における「彼」はキリストを将来的に体現するロッキー・バルボア、そして「彼女」こそがキリストの役割を果たしたとは言えませんかね? 

キリストは男性ですが、現代の潮流を見ればキリストが女性として表現されても何らおかしくはない。女性にキリストを投影することで、伝統的に父権主義的なキリスト教に対する大きな批評性が生じます。

現代の最新テクノロジーGPT君は、女性蔑視的なキリスト教世界を現代的な形で表現したのではないでしょうか?


自分を見失った主人公「彼」が、聖人の「彼女」に導かれて「復活」する。そして彼自身が「救世主」となり世界を救う……予想以上に荘厳なシナリオだ。GPT君の文学には幾重にも驚かされます!

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chatGPTの連載長編 ※タイトル未定 新鮮ガソリン焼きお野菜 @kyakyuyomyu

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