第20話  青龍のお友達…?

「なるほど……。わかった、ご苦労だったな皆」


 今回の出来事を黄木司令に報告し、労をねぎらわれた。

 だが、九竜はバツが悪そう。


「と言ってもあたし達、……いえ、特にあたしは何もしてないに等しいです」

「結果はどうあれ、被害は大した事はないし気にするな。次頑張ればいい」


 意外にも優しい言葉。って失礼か……


「ところで発見した青龍だが…どうだ?軍に入ってくれそうか?」

「……どうですかね。実力は申し分なさそうですけど、性格が一癖も二癖もありそうで……」

「まあ元々追放した一族の者だろうし、そう簡単にいくとは思えんしな。根気よく誘うしかあるまい」


 ……俺の時はすぐ諦めようとしてたが、こっちは必死に誘うのか。まあ、別にいいが。

※3話参照。


「そうなると……。また勧誘のお仕事しなきゃダメなのかな……」


 そういう仕事は苦手な様子だしな九竜は。俺への勧誘もうまくはなかった。


 ちなみに生物室の血痕などは、軍が跡形もなく掃除してくれた。

 そのため学園内では何もなかったと言うことになっている。

 幸い目撃者もいなかったし。


 よって翌日、普通に学園へ登校することができた。授業も普通に行われる。


「なんつーか、授業は中止にでもなってくれれば嬉しかったんだかな~」


 北山は少し残念そうにしてる。

 九竜はそんな北山に呆れる。


「学生の本分は勉強でしょうに、何を言ってるんだか……」

「いやいや姫ちゃん。おれはこのまま天界軍に就職する気だからさ、勉強とかもうどうでもいいわけよ。てか辞めてもいいし」

「それでも卒業くらいはしなさいよ」

「ったく真面目だねえ」


 なんか普通に九竜も友人達の輪に入るようになっていた。仲間だからというより、なんだかんだ仲良くなったからだろう。


 仲間といえば……


「……そういえば南城は今回来なかったな」

「ああ彼は別任務入ってたの。アゼルも最初だけで他の仕事してたし……。まあ三人いれば充分と思われてたのかも」


 俺と北山は優先して人間界の任務中心にしてもらっているが、他はそうではないのだろう。


 ……しかし、こうして九竜と話していると……。ファンクラブ連中の視線が痛い。


「クソ〜なんだあいつら!」「女の子は友人だからいいとしても、あの男二匹はなんなんだ!」「恨めしい……」


 北山はそんな視線を当てられると、ニヤニヤする。


「なんか優越感あんな!」

「あまり、いい趣味じゃないぞ……」

「なんか、すいません」


 九竜が謝った。


「いや、別にあんたが悪いわけじゃないし……」


 だから謝る事でもない。

 好きでモテてるわけでもないだろうし。そもそも九竜にはなんの責任もない。


 ――すると夏目が、


「いっそのことシンの顔見せつけて、この顔が目に入らぬか〜とかやってみるか?こんなイケメンなら釣り合うだろと」

「やめてくれなっちゃん。印籠じゃないんだからな」


 ケラケラ笑ってる夏目。

 ……元気そうでよかった。


 銃を突きつけられた時の一件で、トラウマにでもなってるかと心配だった。

 

 ――今朝会った時、彼女は俺に軽く謝ってきてた。


―――――――――――――――


『悪いシン……。変に自信もって無理してさ。お前に喧嘩とか似合わないから、つい前に出ちまって……』

『いいよ。……俺を心配してくれた結果だろうし、何もなかったんだから……』


―――――――――――――――


 と、今朝俺は彼女にそう言ったが、あの瞬間実際めちゃくちゃ焦った……

 新技編み出すくらいだったし。


 いや、そもそも新技だったのだろうか?二年前だかの忘れた記憶の中にあった技だったかも。


 ……ちなみに技の名前は大地衝撃グランウェーブに決まった。


「そういえば、す、……美波くん親御さんに軍入隊伝えた?」

「……ああ。それなりに反対はされたけど、最後には折れてくれた。まあなんか黄木司令にいろいろ条件つけさせたみたいだけどな」


 手伝いではなく正式な入隊。

 そうなると何が起きるかわからない。そのため、危険な目に合わない任務だとか、未成年だからどうとか、義父ちちは注文をつけたらしい。

 家族のボディーガードも頼んでるから、それもいれたら相当な待遇だろう。それでも許されるほど、四聖獣は価値があるのかもな……

 

 だからこそ、期待にはなるべく答えないといけないがな……

 少し重い。


「お父さんのほうは、まあ意志尊重してくれそうな方だったものね。妹さんは?」

「……まあ、そっちは少し微妙というか……」


 ……俺は歯切れが悪くなる。

 そんな俺の様子に九竜は首をかしげる。


「反対して、口聞いて貰えないとか?」

「いや、そこまでではないが……。でもしよちゃんはなんか怒ってる感じで……」


 少し俺の顔が青ざめる。


「いや、なんというか……。もし、しよちゃんに嫌われたらと思うと……。ゾッとする」


 ……本当にそれだけは考えたくない。……あれほど懐いてくれてた、可愛い妹に嫌われるなんて……


 表情自体は変わってないかもそれないが、皆が想像してる以上に、俺は落ち込んでいた……


 九竜は意外そうに言う。


「あなたシスコンなのね」


 まあ、否定はできない……


「……でもだからって、軍辞める気はないのでしょ?」

「……まあ」

「なら時間かけて、納得してもらうしかないでしょ。大丈夫わかってくれるよ」

「なら、いいがな……」


 意外な一面と思われたかもな。

 スカしてると思われがちで、クールとルミアに言われた事もある。……そんな奴が近しい者に嫌われたくない、繊細な奴だなんてな。

 ……バカにされてもおかしくない。


「そうですよ神邏くん。あの子が嫌うなんてありえませんよ。好き好きオーラすごいですし、二人の仲の良さはそう簡単に壊れませんよ。……嫉妬するほどですし」


 ルミアも励ましてくれた。そんなに仲良く見られていたのなら、嬉しいが。


 俺は軽く頭を下げる。


「心配かけて悪い……」

「いえいえ。ところでリっちゃんはなんて?」

「……いや、特に反応なかったな。元々あいつは態度も変わらないし」

「美波くん、もう一人の妹に対しては反応鈍くない……?」


 九竜が突っ込んできた。


 そんな事はないがな……

 別に妹をわけて贔屓したりはしてないし……


「あ、そうそう。美波くん。黄木司令が放課後、天界に来てほしいと。お父上の遺産の事らしいのだけど」


 ああ、前に言ってたな。と、思うのと同時に、一つの疑問が浮かぶ。


「天界に行ったことないんだが……」


 どう行けばいいんだ?


「あなたの家に天界に繋がるゲート、あるらしいですよ?開ける鍵は預かってます」


 鍵を受け取る。

 なかなかな重みを感じる重厚感。純金みたいな金色の鍵だ。


 どんな世界なんだろうか?少し気になる。





 そして放課後の時間……


「え!?そうなんですか!?」


 なんかファンの男達に手相を見てもらってる、九竜が見えた。


「そうそう。だからね運が向いてくるのはね、ある男性と結婚することなんだ!そ、それはおれなんだよ!」

「え!?そ、そうなの!?う、う~んでもなあ。そんな理由じゃ……」


 ……いいようにファンに言いくるめられるんじゃないだろうな?と、横目で見て思う。


「何言ってんだ!おれっちと付き合ったほうが、何もかも上手くいくんだぞ!」

「違うんだな〜おいらなんだなー」


 他の男共もやってきて阿鼻叫喚。モテる人は大変だな……


「あ、あ~そうだ!用事あったんだー。ねえ美波君!」


 突如、助け舟出してくれと言いたいのか俺に呼びかける。……まあしょうがないか。


「……そうだな。行こう」


 話にのり、教室を二人で逃走。


「待って!」「あ~」


 ファンの叫びを無視して、なんとなく校庭まで出てきた。外にまで出るのは逃げすぎだがな。


 九竜はホッとしてから礼を言う。


「すいません巻き込んで」

「いや別に。……ただ鬱陶しいなら言ったほうがいいと思うが」

「そ、そうなんだけどあたしのファンだなんて言われると……」

「ずっと続くぞ」

「それはちょっと嫌だけど」


 ……面倒な話だ。

 ただ、ファンを邪険にせず、男よけがいるというのなら……。ひとつ方法あるな。

 

 俺は提案してみる。


「……彼氏役でも、北山にやってもらうか?それでファンとか減るかもよ」

「彼氏役……?」

「ああ。彼氏いるならファンも冷めるだろ。多分。なんなら本当に恋人にでもなるか?北山と」

「いえ遠慮しますけど……。そこは北山くんなのね。自分がやるとは言わないんだ」

「……は?」


 なんで俺が?

 ……ああ、言い出しっぺだからか。


「言い出しっぺなのに悪いが、俺は目立ちたくないし。……それにルミとかに勘違いされたくない」

「……あ、そう思っただけだし、気にすることはないよ。あの子の許嫁にそんな役やらせる気ないし、それにフリでも神条さん辺り、怒りそうだものね」


 なんか……。変な空気になったな。別に告白して振られたとかいうわけでもないのに。……居心地悪い。


 ……戻るか。

 ――そう思った矢先だった。


「あ、あの~」


 誰かに話しかけられた。


 声のした方を見ると、校門前に一人の女の子。


 近づいてみると、かなり背丈が小さい。

 小学生、それも低学年だろうか?リボンつけた幼く、可愛らしい女の子だ。


 俺は女の子の前にくると、軽くしゃがみ、彼女の視線に合わせて優しく話しかける。


「……何かな?」

「え、えっと、お兄ちゃんいますか?」

「……お兄ちゃん?この学園にいるの?」

「た、多分」


 確証がないのか視線が泳いでる。……いや、人見知りしてるだけかもしれない。

 俺もそうだから少しわかる。

 とりあえず、どんな人か聞くか。


「君とお兄ちゃんの名前は?」

「ななみ。龍兄りゅうにぃ

「龍兄?」

「えっと、あずまともいうの」


 ……げっ、よりにもよって東か。

 ただ、今日奴はいない。

 昨日の件で北山が文句いいに、4組に向かったら、また休んでいたらしいと言っていた。


 ……この子、身内だろうか?


「……東の妹さん?」

「ん~ん。お隣さん。引っ越したから、今はちがうけど」

「……そう。ただあいつ、今日休んでるみたいだから……」

「お家知ってる?」

「いや知らないけど……」


 それを聞くと、しょんぼりするななみちゃん。

 なんか可哀想だな……


 とはいえ知らないものは知らない。知り合いに知ってそうな人物は……


 ――そうだ。この前東と初めてあった時、弁当を届けに来てた武内晶子。確かファンらしいし、知っているかもしれないな。


「……もしかしたら友達が知ってるかもしれないけど、どうする?放課後また来る?」

「来る!会いたいから!」

「……わかった。なら放課後。4時前くらいに校門で」

「うん!約束ね!」

 

 指切りしたら、ダッシュで走っていってしまった。


「あの子……。この辺に住んでるのか?まさか小さい子が一人で遠くの学園に来た、とかじゃないよな……」

「気にし過ぎでは?そうなら小さい子が一人で来れないでしょうし」


 聞いてたらしい九竜が言った。


「……だといいが。それより武内に聞くか」


 

 ――その後、武内に聞いてみると、自宅は知っているとのこと。ファンクラブの情報網を舐めるなとも言われた。

 ……知らないよ。





 放課後になると、家を知る武内と俺、ついていくというルミアと勧誘しなければならない九竜に、武内が気になる北山。……そしてなんか面白そうだからと、夏目までくる。

 大所帯すぎる……


 ななみちゃんはすでに校門に来て待っていた。

 手を降ってくれたので振り返す。


「……女の子とはすぐ仲良くなれるんですか?」


 ……ジト目で見てくるルミア。

 冷や汗たらしながら俺は首を横に振る。


「ご、誤解だ……」

「まあイケメンで優しい男なら、多少は懐きやすいんだろ」


 フォローなのかフォローじゃないのか、分かりづらい事を夏目が言った。

 ……まあそんな事はおいておいて。


「……とりあえずこのお姉さんが家知ってるみたいだから……」


 ななみちゃんに武内を紹介した。


「よろしくね。ななみちゃんだっけ?武内晶子よ」


 握手する二人。


 妹達はボディーガードもいるし大丈夫か……。と、思い先に行こうかと思う。


 ななみちゃんが手を俺に出して来たので手を繋いであげる。


「あ、」


 誰かの声。振り向くと……


 俺の妹二人と一人の男が今の様子を見ていた……


 莉羅はなんか引いたような目つき……。しよちゃんはちょっとショック受けた表情。


 ――何故?


 二人は一人の男を置いて近づいてくる。


「うっわーお兄ってロリコンでもあったんだキモ……」


 莉羅の冷たい視線とセリフ……。グサっとくる。こいつ、本当に可愛げがない。


「お、にーちゃん……。詩良里が最近素っ気なくしたから別の子妹にしたの……?」


 ……は?何を……


「ご、ごめんなさい!ちょっと冷たくしたら辞めてくれるかもって思っただけなの……。謝るから詩良里を嫌いにならないで!」


 すがるように俺にくっつくしよちゃん。


 か、カワイイな……

 俺は無表情ながらもそう思わざるえなかった。

 こんなデレデレな妹、カワイイに決まってる。


 嫌いになるかはともかく、他の子妹になどするわけないのに。そんな反応がズレてるところもまたカワイイ。


 ……もう一人の妹はロリコン扱いしてきたがな。


 とりあえず、俺は誤解を解くことにする。


「……この子は知り合いに会いに来たらしくて、そいつのところに案内しようとしただけだ」

「そうなの?じゃあ詩良里を嫌いになったわけじゃない?」

「もちろん」

「よかった~」


 ホッとすると今まで甘えてなかったせいかそのまま引っ付いたまま離れない。


 全然構わないんだが……

 ……今度はルミアの視線が痛くなる。


「じゃあなんで手握ってんのよロリコン」


 莉羅は莉羅で当たりが強すぎる……


「基本人見知りのクセに子供には違うとか、そうとしか思えないでしょ。巨乳好きなおっぱい星人なうえにロリコンとか変態すぎない?」


 なんと可愛げのないことか……

 さすがにイラッとするが、友人の前で喧嘩するわけにもいかないので我慢。


「……とにかく、俺達はこの子送るから先に帰ってろ」

「詩良里はついてきたいな〜子供の面倒は得意だし~」


 ニコニコしてるしよちゃん。


「じゃああんたは一緒に行けば?」


 と、莉羅はさっさと帰ってしまう。


 するとようやく一人の男がやってくる。

 アイドル並みの美形。桃色のやや長めの髪で、線は細め。


 そんな彼は……


「ルキくん!リっちゃん送ってあげてね」


 ルミアが親しげに声をかける。

 このルキという少年はルミアの弟。同じ髪色でわかりやすい美男美女の姉弟。


「……ハイハイ」


 少しクールに、そして面倒くさそうに言う事聞いて彼は莉羅の後を追ってくれる。

 少し俺と視線が合うが、すぐに行ってしまう。

 声をかける暇もなかった。


「……前から思ってたが、俺、あの子に嫌われてたりするか?」

「まさか。ルキくんも人見知りですからそう思うだけですよ。……もしくは大好きなお姉ちゃんと仲いい神邏くんにちょっと妬いてるとかじゃないですかね」


 と、ニコニコしてる。

 後者なら後者でカワイイ弟が嫉妬してくれてるなら嬉しいのかもしれない。


「とはいえ二人は仲良くしてほしいですけどね~将来的には……。エヘヘ」

「何あの子シスコンなのか?」


 夏目が意外そうに聞いた。


「だと思いますよ~私が小さい頃からかわいがってますし」

「……ブラコンな姉がそう思い込んでるだけじゃないのか?」


 確かに大好きなお姉ちゃんの言う事を聞くというより、少し面倒そうな態度だったしあながち間違ってないかもしれない。

 ただ仲はいいと思うがな。


 まあなにはともあれ、ななみちゃんを連れて東の家へ向かうことに。


 道中幼い子の相手が得意なルミアとしよちゃんのおかげで、ななみちゃんもわりと皆と打ち解けてきた。

 見た目怖そうな北山と夏目には近づかないが。



 ――そして東の住むアパートへと着く……と。


 なんとちょうどよく東が外に出てきてた。


「よお東〜サボりかよ」


 いきなり喧嘩売るような態度の北山。


「……よせ。今はそんな用で来たわけじゃないだろ」


 俺が静止すると「わりい」と北山は小声で詫びた。


「なんだい雁首揃えて……。天界関係者がそこそこいるし勧誘かなんか?女の子だけなら歓迎するところ何だけどね」


 俺と北山がいるから残念と言いたいのだろうか。俺はななみちゃんを前に立たせる。


 すると東の表情が変わる。

 少し不機嫌そうに眉間にシワができる。


「ななみちゃん……。なんでここに」

「あ、あのね!叔父さんの家に遊びに来たら龍兄が近くに住んでる事気づいて!」


 久々に会えたからか嬉しすぎて声が大きい。

 微笑ましい……。みんなそう思ったはず。

 ……東以外。


「家には来るなと言ってたよね?約束守れない子は嫌いだよ」


 やけに冷たく言い放つ。

 女の子には誰にでも優しいチャラ男と思っていたのだが……


「ご、ごめ、んなさい嫌いにならないで……」


 ここまで怒られるとは思ってなかったのか涙ぐんでいる。……こんな小さな子に対して……かわいそうだろうが。


「……おい東」

「部外者は口をはさむな」


 俺が口を開くとすぐさま黙らせる。


「すぐ帰りな。もう二度と来るないいね」


 ショックだったか、ななみちゃんは走り去って行く。


「あ、ななみちゃん!」


 しよちゃんが追いかける。


「なっちゃん」

「……わかった二人は任せろ」


 夏目にも追いかけてもらった。

 そしてにらみ合う俺と東。


「……あんな言い方、ないだろ」

「お前にとやかく言われる筋合いないね」


 何かしら事情があるのかもしれないが、わざわざ久しぶりに会いに来たあんな小さい子に対してあの態度……。さすがにどうかと思う。


「しかし意外だよな。女の子大好きなてめえが小さい子とはいえ、あんな態度とるとはな~女には優しいんじゃねえの?」


 北山が聞いた。


 実際東はファンクラブの女子に優しいと評判だった。それ故に女たらしのイメージが大きかったが……


「別に女の子限定じゃないよ。男にだって優しいさ」

「ならなんであんな態度とんだよ」

「僕は君らみたいに弱点作る気ないんだよ」

「弱点?」

「悪や魔族を始末し続けるにはね、大事な者は不必要なんだよ。……失うだけだからね」


失う……?まさかこいつ……


「さあ要件はすんだろ。帰ってくれ」


 東はそう言うと家に戻る。


 俺達もななみちゃんが心配なためその場を去る事にした。


 ……東、あいつ何を抱えているのだろうか。



 ――つづく。



「過去になにかあったのでしょうか?それでもああいった態度はよくありませんけどね。」


「次回 火人の遺産 一体なんなんでしょうか?」


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