第三話  天界総司令

 夜もふけ、一人部屋のベットに寝転んでいた時だった。

 他に誰もいないはずのその部屋に、自分以外の人の声が聞こえた。


 その声の主は、俺の魔力そのもの……に見えた。

 そんな魔力が人の姿を形どり、今一度話しかけてくる。


「「……やけに驚いているな。そんなに驚愕することか?」」


 といっても俺の表情はさほど変わってない。無表情……なはず。


 ……ただ、実際顔には出てないが、驚いているのは事実。

 自分から勝手に出てきた魔力が女の幽霊みたいな姿になって、自分の目の前に現れたのだから……


「あ、あんたは一体?……俺の魔力……なのか?」


 今起きたことを、冷静に判断すればそうなるが……


 ――彼女は俺の質問に答える。


「「シルフィードって聞いたことないか?魔力に宿る精霊の一種なんだが、私はお前の木属性の魔力に誘われ、宿った存在だ。だからまあ、お前の魔力か?と言われれば、あながち間違ってはいないな」」


 誘われ?精霊?……あまりよくわからないが、俺自身の魔力で間違いないようだ。意思を持った魔力なのだろうか……?


「……俺は朱雀かなんかが出てきたのかと思ったんだがな……」

「「いや、朱雀はお前だろ。……ああ、魔力を出した時、わたしが朱雀の姿をしていたからか。」」


 ――先ほどの戦いの話だ。

 俺の背中から吹き出した魔力の奔流。……あれは朱雀の形をしていた。

 それで同じように俺の体から出てきた彼女を、朱雀かと勘違いしたわけだ。


「「長い事眠っていたからな。久々に外に出たからこそ、朱雀であるお前の影響で、あのような姿になって流れ出ただけだ。あの姿の中に私もちゃんといたぞ」」

「眠っていた?……俺が魔力を使っていなかった二年もか?」

「「そうだな。とはいえお前の魔力に宿ったのは朱雀へと覚醒した瞬間で、実を言うとお前とは初対面に近い。宿ってまもなく、封印でもされたかのように、眠り続けてたわけだ」」


 この精霊の言い分からわかることは、朱雀になってまもなく、俺は記憶をなくしたという事か?

 ……何かあったのだろうか?


 一つ考えられる事はあの、よく見る夢。……あれが関係あるのかもしれない。


「「どうした?なにか考え事か?」」


 精霊は首をかしげる。

 急に黙りはじめた俺に、疑問を抱いたのだろう。


「「なにか聞きたいことがあるのなら、わたしにわかることなら答えるが」」


 彼女なら、自分の知らない事を知っているかもしれない。

 ……そう思い、口を開く。


「朱雀になった後、俺は記憶をなくしているんだ。天界で過ごした日々を」

「「そうらしいな。だがわたしがお前に宿ったのは朱雀になった時からだから、それ以前の事は何も知らないぞ」」

「実はよく見る夢がある」

「「夢?」」

「まったく同じ夢をしょっちゅう見る。ただの夢をそんなに何度も見るだろうかって思ってな……」

「「どんな夢?」」


 俺は軽く詳細を言った。

 異世界のような地で戦う自分。殺されそうになる自分。そしてそんな自分をかばって倒れる人。

 ……いつもそこで目が覚めることを。


「俺はそれが現実にあったことなんじゃないかと思い始めてる。もしかしたら、朱雀となったきっかけなんじゃないかと」


 朱雀となった日の話しなら、この精霊も知っている可能性がある。


「「おそらく、それは現実だ」」


 精霊は肯定した。

 やはり、そうだったか……


「「私も記憶はあいまいだが、お前に宿った時、凄まじい戦闘の最中だったことを思い出した。そして夢から目が覚める、少し前のその光景」」


 誰かが俺をかばう瞬間の話だ。


「「おそらくその人物は」」

「俺の父親か?」


 答えの前に、俺は聞いた。


 ……察してはいた。


 実の父親の死については、あまり詳しい事は知らなかった。事故にあったとだけ。

 だが自分のこの力、そして九竜が父親を知っていたことからも、父親も天界の関係者だったと推測できる。


 四聖獣への覚醒は、強い感情の爆発と九竜は言っていた。

 その爆発は父親の死への哀しみなり、相手に対する怒りなどではないだろうか。


 つまり朱雀になれたのは、

 ……父親の死がきっかけなのだろうと俺は思った。


「「庇った者が、お前にとって近しい存在だったとは思う。父親かどうかは知らない人物だからなんとも言えないが、……お前の深い哀しみは感じた」」


 おそらく間違いないだろう……

 父親の死は二年前、朱雀覚醒も二年前。……辻褄が合う。


「「それ以降はしらん。わたしはそこから封印されたように眠り続けたからな」」


 記憶喪失のきっかけはわからないと言う事か。


「……ありがとう。長年の疑問が解けた。と言っても過去の二年足らずだが」

「「力になれたなら嬉しい」」


 ニコリと笑顔を見せる精霊。


 ……カワイイと不覚にも思った。


 精霊だが、人間と見た目はあまり変わらないし、充分美人だ。


「「ところでその話だが、あまり他言しないほうがいいかもしれない」」

「……そうかもな」

「「意図はわかっているか?もしかすると、記憶は誰かに消された可能性もある」」


 まるごと記憶喪失ならともかく、天界に関することだけをピンポイントでなくしている。

 もしかすると、何者かに記憶を奪われた可能性もあるって事だろう。

 あくまでも可能性だが。


「「記憶を消した者が善なる者ならともかく、もし悪なら理由があって消したはず。記憶を取り戻そうなんてお前が企めば……なにをしてくるかわからん」」


 無闇やたらに話し、その悪に当たればマズい。簡単に言えばそういう事だろう。

 誰もが信用できるわけじゃない。

 絶対に信じられる――そんな相手でもなければ言うべきではない。


「……俺はそんなおしゃべりではないし、そんなに人を信用してないから大丈夫だ」

「「なら誰にも話してないのか?」」

「いや、家族には話してる。……あとルミにも言ったことあったな」


 神条ルミア。……俺の幼馴染の事だ。


「「家族はいいとしても、そのルミとかいう奴は信用できるのか?」」

「当然信用できる」


 俺はきっぱりと言い切った。家族と同等なほど、信用に足る女の子だから。

 それに、とても良い子だしな。


「「……まあいい。お前が信用してるならわたしも信用しよう」」

「そうしてくれると助かる」

「「ところで、わたしのことも信用してくれてるのか?」」


 あっさりと夢の話をしたわけだし、そういう事になる。


「ああ。というか、俺の魔力なら裏切る理由もないだろ」

「「言えてるな」」


 自分の力が裏切るなんて、ありえない話。


「「そういえば、まだ名乗ってなかったな。シルフィードのイリスだ」」

「俺は美波神邏みなみしんらだ。よろしく頼む」


 今更の自己評価を互いにしてからとりあえず、この日は床につく。


 他の詳しい話などは後日にすることにした。はっきり言って、この日は疲れた。……いろいろありすぎたからな。


 明日はあの、九竜姫御子がまた来るらしいが……

 答えは変える気はないから、関係ないが。





 翌日は休日だったため、みんな家にいる。そして昼ごろ彼女はやって来た。

 ……二人の人物を連れて。


 明らかに彼女より立場が上のような二人の人物。

 九竜がその二人の後ろにかまえ、なんか肩身狭そうにしている。

 その様子から俺は上司と判断したわけだ。


 義父ちち的には家にも入れずに追い返すつもりだった。だが他の人物を連れてきたためか、もう一度強く反対するために一応招き入れたらしい。


 俺と義父ちちだけが部屋に、

 他のみんなは隣の部屋で聞き耳たてている。幼馴染のルミアも。


 九竜含めた3人が座り、一人のリーダー格の者がまず口を開く。


「突然訪ねて申し訳ない。某は黄木善おうぎぜん。天界軍最高司令官だ」


 最高司令官……つまり軍で一番偉い人か?……まさかそこまでの人物が直々にくるとは、さすがに想定外だった。


 九竜がなぜか緊張してる風なのは、そういう事かと納得できる。


 黄木という人物、金色短髪の壮年の男性。見た目四十代くらいの、義父ちちや実の父、火人とそう変わらなそう。

 それくらいの年齢で最高司令官なのはすごいことなのかもな。

 体格はガッシリとしており、190センチくらいはありそう。


「あ、僕は西木さいきミズチというものです。よろしく」


 こちらの人物は雰囲気がやわらかそうな人。後ろ髪を縛って、やや長めの髪型。髪色は水色で青白い肌の青年。


 これだけの情報ならあまり強そうな人物に見えないが、見た目だけならめちゃくちゃ強そうに見える。

 なぜならまず、身長が黄木司令よりもはるかにデカい。2メートル軽く越えた身長をほこる大男だからだ。体重も重そうで、体格はかなり立派な人物。


「単刀直入に言うが朱雀、九竜から聞いたが、軍に入るつもりはないと言ったらしいな」


 黄木司令がさっそく本題にはいってきた。


「その通りですよ。息子はそんな危ない所に入るつもりはないので」


 義父ちちが答えた。


「某は朱雀に聞いたのだ。申し訳ないが、義父ぎふは黙っていてもらおうか」


 嫌な態度だな……

 義父ぎふなんてわざわざ言うし。


「……ええ、入るつもりはないです」


 俺は答えた。


「まあ記憶がないと聞いたし、いろいろ混乱してるだろうからね」


 西木さんが優しそうに話しかけてきた。


「危険もあるし、そう思うのもわかるよ。ただ君には普通の人間や天界人では持ちえない力を持っているんだ。もう少し、考えてはもらえないだろうか?」


 そう簡単に諦めるつもりはないようだ。まあわざわざ来たくらいだから当然か……


「ちなみに入ればいい階級も用意させるし給料も出る。他には活躍しだいで、天界の土地とか別空間を作ってあげてもかまわない。のぞみなら家族そろっての天界への移住権だって与えてもいい」


 ……なにやら必死だな、

 いろんな特典なり報酬なりで釣ろうとして……

 それだけ朱雀の力が欲しいということなんだろうか?


「あのですね、金とかの問題じゃないんですよ。息子を危険な仕事につかせたくないんですよ」


 黙ってるよう言われたが、ついつい口を出す義父ちち

 西木さんは言う。


「お父さんの言い分はわかります。ですが、そんな慣れない内に危険な任務につかせたりはしませんし、それに我々もフォローします」

「そんなこと言っても、何があるかわからないでしょう。身をもって体感したからわかる。奴らはとても危険な生物だと」


 俺の身を心配してくれている義父ちち。そんな義父ちちを見て、黄木司令はため息をつく。


「しかし、なんとも情けなさそうな男だね君。子供を信じられないのか?真菜香まなかもなぜこのような男と再婚したんだか」


 ……真菜香とは俺の母親だ。

 面識があるのだろうか……?


「真菜香さんをご存知ですか。まあそれはどうでもいいです。あとぼくをバカにするのもかまいません。でもこの話は父親として断固拒否します」

「そうか。ならかまわん」


 ……え?

 やけにあっさりと言ったが……。諦めたのか?


「え?黄木さん?」


 西木さんも驚いていた。

 必死にスカウトしようとしてた人物からしたら、そんな簡単に諦めるのかと思うだろうな。


 黄木司令は見下すように言う。


「某は元々、火人の息子が今どんな男か見に来ただけだ。九竜からは断れたと聞いていたからな」

「せ、説得にきたわけじゃないんですか!?彼は朱雀なんですよ?」

「そんなこと百も承知だ。だがな、報酬などで釣ってまで引き入れる気にはならんのよ」


 鼻で笑う黄木司令。


 いちいちお前ごときに気を使っていられるかと言いたいのか?


「全員が三顧の礼でお前に頼みに来たとでも思ったか?自惚れるなよ小僧。朱雀とはいっても、まだ覚醒したばかりでは即戦力になどならんしな」

「……」


 ……俺としては別にそんなこと思ってなどいないんだがな。少し、……腹が立つ。

 第一断る気だったんだからな。


「そもそも我が軍に臆病者はいらん」

「……臆病?」


 どういう意味だと思い、俺は聞き返した。黄木司令は続ける。


「何だ、違うとでも言いたいのか?戦うのが怖い、死ぬのが怖いから軍に入りたくないのだろ?臆病者ではないか」


 ……誰も軍に入らない理由がそうとは言っていない。勝手な憶測でここまで言い切るとは、この男嫌な人だな……


 そんな態度に腹を立てる義父ちち


「仮にそうでも何が悪いんです。この子はまだ子供だし、いや、そもそも大人だって死ぬのは嫌でしょうが!」

「親が親なら子も子か。あの英雄美波火人の息子ではなく、情けない貴殿の息子になってしまったようだな」

 

 バン!!

 耳に響く大きな音が鳴る。


 さすがの義父ちちも頭に血がのぼったから、テーブルを強く叩いた。


「帰ってくれ!あなた方と話すことは何もない!」


 その言葉に従うように、黄木司令は立ち上がる。


「では失礼しよう。英雄の息子はここにはいなかったようだからな」

「黄木さん!」

「黙っていろ。帰るぞ」


 制止する西木さんを振りほどき、玄関へと歩き出す。


 ドアを開け、外に出る前に1度俺を見る。


「お前の父親の火人は、自らの命を顧みず戦い続けた。そして天界の英雄とまで言われ、某も彼を尊敬していた。……まあ嫉妬もしていたがな」

「……」

「それだけだ。お母さんによろしく言っておいてくれ」


 黄木司令は去っていく。


「黄木さん!くそ、すいませんうちの上司が!また連絡するので!」


 西木さんは慌てて黄木司令を追いかける。


 二人がいなくなったのを確認すると、隣のドアが開きルミア、詩良里ちゃん、莉羅が出てくる。

 ……ルミアは相当おかんむりな様子だった。いつもの笑顔がない。


「塩撒きましょう!」


 と台所に走った。


「危なかった〜。ルミアさんあの偉そうなおっさんに物投げるなり、殴りかかるなりしそうだったからさ」


 先ほどの話聞いていたからか。

 莉羅がルミアを必死に止めていたようだ。悪い、世話をかける……


「詩良里もあのおっさん嫌い、偉そうだし。詩良里も塩撒き手伝おっかな~」


 三人娘達がドタバタしてる中……

 一人、九竜がまだ残っていた。

 義父ちちは問う。


「君は帰らないの?」

「帰ります……が、朱雀、少しいいですか」


 いつもの様子で俺に呼び掛けてくる。話でもあるのか?

 とりあえず聞くか……


「……なにか?」

「あなたは今までは運良く、前回のようなことにまきこまれずにすんだ。でもこれからもそうとは限らない。魔族がこの街に目をつけた可能性もあるから」


 魔族。……そういえばあの人形だったローベルトとかいう奴の本体がいるなら、俺達の事を知られた事になるか。……仕返しにこないとは言い切れない。


「魔力を扱えないのに高い魔力を持つなんて人がいれば、かっこうのエサ。襲われる事が多くなるかも」


 ……高い魔力を持つ相手を襲うのは反撃に合うリスクがあるが、使えないなら魔力を喰う連中からしたら確かにエサか……


 でもそれは朱雀の力を出す前の俺が当てはまっていた事、今は違うだろ。


「実はあなたと一緒にいたご友人、人間にしては高い魔力を有していたのだけど……」

「北山が?」


 それは意外な事実だった。

 友人の北山乱が魔力を……?

 

 ――待てよ、それはつまり……


「つまり、北山が奴らに襲われるかもと?」

「ええ。あのローベルトとかいう魔族が気づいていれば、狙われるかも」


 俺はすぐ立ち上がる。


「友人の所にいくつもり?」

「だったら?」

「軍に入らないで、戦う事を拒むならやめたほうがいいんじゃ?」


 は?何言ってるんだこの人……


「友達が狙われるなんて聞いて黙っていられるわけないだろ」


 と、俺は言い放った。

 今の俺なら救えるかもしれない。

 だからこそ、そんなこと聞いたら動かずにはいられない。


 九竜は首をかしげる。


「戦いたくないから、軍に入らないのでは?」

「……ああそうだ。あと死んで家族を悲しませたくない」

「じゃあなんで今向かうの?戦いになるし死ぬかもしれないのに」


 矛盾してると言いたいのかこの子は。でも、確かにそうかもしれない……


 だが矛盾してようがなんだろうが関係ない。俺が思うのはただ一つ……


「見捨てたくないからだ」

「つまり人を助けたいと?ならやはり軍に入るべきです。こういう時サポートも受けられるし、なんなら軍からの援軍もありえます。死の危険は減らせますよ」


 ……悪い話では、なさそうだ。


「これから誰がどうなろうと知ったことじゃないと、見捨てれるなら軍のサポートなどいらないでしょうけど……できるんですか?」


 ……

 ……


 ……見捨てれるわけない。


 身内なら当然無理。友達も当然無理。いや、他人でも救えるのに見捨てるなどできるか?


 力がある…… 

 誰かを助けれる……

 それでも見て見ぬふりをするのか?


 そう考えると……できないと悟る。


 誰かを救える力があるのに、見捨てる。……それはみたいなものじゃないのか?


 俺の険しい顔を見て、そんなことができないとわかったのか九竜は笑う。


「やはりの言う通りの人みたいね。とりあえず天界軍を利用してみたらいかが?」

「え?」

「あたしが手を貸してもいいと言ってるんですよ。それで天界軍も悪くないと思ってもらえれば、幸い」


 ……はっきり言って断る理由はない

 ことは一刻を争う可能性もある。


 俺は義父ちちを見る。

 義父ちちは少しため息つくが、


「……まあ、お友達のピンチかもしれないしね。いいよ。行ってきなさい。でもちゃんと無事に帰って来るんだよ?いいね」


 仕方ないなという感じで了承してくれた。……すいません。


「……ありがとうございます。……父さん」

「え?今……」


 俺は照れくさかったから、すぐさまその場を離れ外へ――


「あ、神邏くん!私も」

「おにーちゃん私も〜」


 塩持ったルミアと詩良里ちゃんがついてこようとする……


「ダメだ。二人を危険な目に合わせられない」


 拒否する。当然だが。


「まあ安心してください、無事に帰ってこさせますから」


 九竜がそう笑って外に出た。


 すると二人は、


「なんかふたりっきりにさせたくないんですけど……」

「詩良里もなんかやだ」


 ムスッとしていた……

 別に遊びにいくわけでもないんだがな……



 ――つづく。


「なんか話に入り込めてないですけど、ヒロインはルミアちゃんなのでお忘れなきよう。塩巻きたがりなヒロインでもないので、勘違いしないでくださいね。てかあの司令官のおっさんムカつきますね!」


「次回 武器精霊スピリットウエポン……また別の精霊が出るのでしょうか?」

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