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「今・・・!?今から!?」
「うん、今から!」
「急だね、朝だし・・・。」
「2ヶ月っていうか、2ヶ月もないから。
早く男として見てもらわないといけないし。」
そう言われ、戸惑う・・・。
していいのか、戸惑う・・・。
「していいのかな・・・?」
「嫌だ?」
「嫌とかじゃなくて、しても大丈夫なのかな?」
「なんでダメなの?
法律的に問題ないでしょ?」
それに、少し悩み・・・
「問題、ないと思う・・・。
でも私・・・変じゃない?」
「何が変なの?」
「一成とそういうことするの、私・・・変じゃない?
一成格好良くてモテるんだし、もっと若くて可愛い子にすればいいのに・・・。」
そう素直に伝えると、一成が少し怒った顔になった・・・。
「それ、どんな教え?
俺はどう受け止めればいいやつ?
今、俺と瑠美は付き合ってるんだよね?
念の為だけど、付き合ってるんだよね?」
これは、少しどころか結構怒っているので・・・一先ず頷いた。
そんなに遮光されていない安い遮光カーテンを閉め、薄暗い部屋の中・・・。
シングルベッドの上、2人で裸になっている。
キスをしたり・・・なんだか、身体を色々と触られているけれど・・・。
こういうことも初めてなので不思議な感じではあるけれど・・・。
「ごめん、俺・・・何年ぶりだろ?
3年か・・・。
経験もそんなにないから、ごめん・・・。」
「うん・・・。」
「瑠美は・・・?
いつ、した・・・?」
26歳直前、恋愛経験もない私に、見て分かる通り彼氏もいないであろう私に、そんな答えづらい質問をしてくる。
「私はしたことがなくて・・・ごめんね。
何も協力とか出来ない・・・。」
そう答えると、一成が凄く驚いた顔をしていて、「マジか・・・」と小さく呟き、嬉しそうに笑った。
それから・・・
なにやら、また色々と触られ・・・
「いた~い・・・」
「ごめん・・・。
でも・・・すぐなんで・・・。」
こんな感じで、初めての経験が済んだ。
それで一先ず終わったと思っていたら・・・
次の日の日曜日・・・。
「こんなにして、大丈夫なの・・・っ?」
「今日はトレーニングの代わりに、こっちで・・・。」
土曜日の朝にしてから今日のお昼まではソッとしておいてくれたけど。
お昼ご飯を食べていた時に「まだ痛い?」と聞かれ「大丈夫そう」と答えたら・・・。
「あんまりすると、疲れちゃうから・・・っっ」
「マジで、永遠にしてられる・・・」
もしかしたら本当にそうなのかも・・・と思うくらい、とにかくずっとしている。
一成は慣れてきたのか、動きもスムーズになっているように思うし・・・それは、私もなのか・・・
ずっと中で動かれていると・・・
ヒリヒリして痛みもあるけれど、それと一緒にどんどんと気持ち良くなってきているような気がして・・・
「声・・・可愛い・・・」
我慢していても少し声が出てしまっていて、恥ずかしくて、恥ずかしくて・・・。
そんな私の唇を、甘く整った顔を色っぽく歪め何度もキスをしてきたり・・・。
あと、この視線・・・
「そこは・・・っ見ないで・・・!!」
「見せてよ・・・」
そう言いながら、繋がっている私の下半身のソコを見てくる。
私は高校生の時に全身を脱毛をしていて、アンダーヘアも念の為に数回したら元々体毛が薄かったのもありほとんど生えてこなくて・・・。
「恥ずかしいから・・・っ」
視線も気になるし、動きも激しくなってくるし・・・。
ずっと取らなかった眼鏡を外した・・・。
そしたら・・・
一成に眼鏡をまたかけられて・・・
「それは・・・かけてて・・・。
俺のことをちゃんと確認して・・・っ俺が男だって、確認して・・・」
「眼鏡かけなくても・・・確認出来てるから・・・っっ!!」
そう叫んだら、やっと眼鏡を外してくれて・・・。
私の中に繋がったまま、一成は長い腕を伸ばし、ベッド横にある棚の上に眼鏡を置いた・・・。
そして・・・
「もう1回出してから、またしていい・・・?」
「止めよう・・・っ、もう止めよう・・・っ!!
疲れちゃうから!!!」
さっきからこの繰り返しで・・・
それに・・・
「念の為、外に・・・っ」
「出来たら・・・結婚出来るから、このまま・・・っ」
「一成・・・っっ」
「ピルも止めてよ・・・っ、何で彼氏いなかったのに飲んでたんだよ・・・。」
それに答えようと・・・したら・・・
答えようと、したら・・・
なんだか、
なんだか・・・っっ
様子のおかしい私に一成が気付き、甘い顔をもっと色っぽく歪ませ私を見詰めてくる・・・。
「マジか・・・瑠美のこんなの見れるなんて・・・っ」
「一成・・・やめて・・・っっ」
どんどん、何かが・・・
私を追ってくる・・・
私を、追ってくる・・・
「瑠美・・・っ、中に出す・・・っっ」
「ダメ・・・っっ」
一成の動きがもっと激しくなり・・・
追ってくる・・・
一成が、私を追ってくる・・・
追って・・・
追って・・・
追い付いて・・・
追い付いて・・・
追い付かれた。
その、瞬間・・・
「────っっっ」
一気に、追い抜かれたような・・・
追い抜かれた時のような・・・
嬉しさと切なさが混じった・・・
そんな、感覚だった・・・。
「ごめん・・・また、血出てる。」
「もう止めて・・・。
あと5日くらいはソッとして、お願いだから・・・。」
身体だけじゃなく、ベッドカバーも大変なことになっているのは分かるけれど・・・。
動けないまま、ただ横になっている。
一成は・・・
一成は・・・
「これ以上したら、本気で怒るから!」
満足していない顔と身体をしていて・・・私にはこれ以上付き合ってあげられないので本気で伝えた。
「じゃあ、5日後。」
「うん・・・、今何時・・・?
一成、もう5時だよ!?」
「そうなんだ。」
「一成は身体大丈夫・・・?」
「むしろ清々しい気分!
心身ともにこんなに清々しいの、いつぶりか分からない!!」
甘い顔を子どもみたいにして笑い、私の隣に寝転んだ。
改めて思うけど、シングルベッドはやっぱり狭くて・・・。
一成が腕を広げてくれたので、そこにソッと入る・・・。
「やっぱり、布団買いに行く?」
「こうやって寝るのが幸せだからいらない。」
「ちゃんと寝ないと疲れちゃうから・・・。」
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