13 ダンジョン

「匠。ダンジョンはどこにつくるのが良い?」

「できれば人里からある程度離れていればうれしい」

「わかった」

『我が名はゼウス、最高神の名において許可する。ダンジョン生成』


「匠達。転移するぞ」

「「「了解」」」


 目を開けるとそこには神界とは違った白い空間が広がっていた

 そしてその空間の中心には台座に乗った宝玉鎮座していた


「おおここがダンジョンか」

「ここからダンジョンを発展させていってくれ」

 ゼウスは宝玉を覗き込んだ

「おお流石だな、匠。ダンジョンポイント略してDPが初期段階でかなりあるぞ」

「マジか」

「まあこれから頑張ってくれ👍」


「待てえええええ師匠。消えてくなよおおおおおお」

「じゃあなw」




「仕方ない。どうにかするか。まずはステータスを……」


 名前…伊丹 匠

 Lv.10‘new’

 スキル…伊丹流・鑑定・全属性魔法適正・知識の蔵

 特記事項

『ライムダンジョン』所属魔物…雷帝龍(名付け済み)’new‘

 雷帝龍(さや)の主‘new’



「なあさや。勝手に所属されてるぞ?」

「本当ですか?主」


(ステータス)

 種族名…雷帝龍(名付け済み)所属ライムダンジョン‘new’

 名前…さや

 スキル…ドラゴンブレス・鑑定・雷武術・状態異常耐性・統率者・知恵者

 特記事項…匠狂信者‘new’


「主こr」

(主の狂信者だと?我が?そんなバカな。絶対に主に知られては……マズイ)


「ん?さやどうした?」

「いやなんでもない。忘れてくれ主。そんな事は置いといてたしかに我がライムダンジョンに所属している事になってるのお」

「マジか…一応雷帝龍も魔物扱いなのか」


「ねえ匠。ダンジョンを早くなんとかしないといけないんじゃないの?」


「そうだな。たしかDPはダンジョンに所属魔物以外の生物が一定時間滞在するか、ダンジョンマスターがレベルを上げるともらえるんだよな」

「確かそうだったと思うの。今のDPはどれくらいだ?」

「今はさっき師匠に言われた沢山あると言ってたがどうやって確認すれば?」

「ならばダンジョンに入ると何か貰えるようにすれば人間が来るのではないのか?」

「むう…困ったな」

(匠さんステータスの下よく見てください)

「⁉️あれ?フィナの声が聞こえる」

(少しなら話せる様になりました)

「おおそれは役立つな。……それでステータスの下?」

匠はステータスを開き下にスクロールする……

「長い。なんでこんなに長いのか」


スクロール中

「なあ匠。まだなのか?」

「ねえ匠。まだなの?」

「まだらしい…」

そしてようやく終わりが見えて来た頃

「おお。これか」

匠はダンジョン情報というところをクリックして情報を開いた

するとそこには


ダンジョン情報

ダンジョン名…ライムダンジョン

ダンジョンマスター…伊丹匠

DP…12500

所属…雷帝龍


「このDPが多いのか少ないのかいまいち分からん」

「そうだな」

「フィナ。このDPで何が出来るんだ?」

(はいこれくらいですと…部屋を1つと罠が10セットと粗品位ですかね)

「少無くない?あの師匠かなりあると言っときながら全然無いじゃないか」

(匠様。一般のダンジョンマスターは基本100DPからなのでかなり恵まれているかと)

「え⁉️それで他のダンジョンマスターはどうやってるんだ?」

「主。そこは我が説明しよう」

DP使用例

10DP…パン1週間分

50DP…空の宝箱

300DP…錆びた剣

500DP…粗品詰め合わせ

1000DP…罠1セット

2000DP…ただの部屋(およそ50㎡)

「こんなもんじゃ」

「そうなのか……どれを使うかな」

「まあ悩むが良い。主のダンジョンなのだから」

「私もそう思う」

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技術と異世界 康神 @book100enn

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