7 転移したら…


(上に吊り上げられるのかよ。意味わかんねえwww)




「で、ここはどこなんだ?」


 匠が降り立ったのはただっぴろい平原のど真ん中であった





「うるさいですよ」

「え?誰が喋ってるんだ?」

 匠は周りを見回す。しかし周りには誰も居ない

「ここですよ。あなたの腰にいるでしょ?」

「刀が喋ってんの?」


「はい」

「いやいやおかしいでしょうが」

「私は仮にも神刀ですよ?喋ってもおかしくないでしょ?」


「そうかm…いや普通はおかしいだろ」

「神刀だから喋るんですよ。納得してくださいな」


「はいはいわかったよ。で?お前はなんなんだ?」

「だから神刀だって言ってるじゃないですか。なんでも切れる凄い刀ですよ」


「ふ〜ん切ってみるか」

 匠は神刀を鞘から抜き近くの木を切ってみた

 スパン

 気持ち良すぎるほどの音が出た


「おお凄えな。めっちゃ切れるじゃねえか。お前いい刀だな。銘は?」

「私の銘は『紅』って言うの。ありがとう。褒めてくれて。私全然使われて無かったから。でも貴方はきちんと使ってくれそう」


「俺は自分の武器にはこだわるからな」


 匠は波紋を見る


「いい刃してるね」

「嬉しい。ありがとう」


「なあお前はここがどこか知ってるか?」

「え…知るわけ無いでしょ?私神様の蔵の奥に仕舞われてたんだから」

「なんだよ。役に立たねえな」

「なんですって。そもそも貴方知識の蔵のスキル持ってるでしょ?」


「なんだそれ」

「貴方もしかしてステータス見てないの⁉️」

「ああ」


「貴方馬鹿ね」

「おい馬鹿って言うなよ」


「はあ。まあいいわ。まずは基本ステータスオープンって言いなさい」

「ステータスオープン」


 名前…伊丹 匠

 Lv.1

 スキル…伊丹流・鑑定・全属性魔法適正・知識の蔵


「なるほど。まず一つ知識の蔵ってなんだ?」


「知るわけないでしょう?使ってみな」

「どうやったらいいんだ?」

「スキル名を唱えたらよかったはずよ」


「知識の蔵」


 唱えた瞬間匠の視界は全てが本棚で包まれた。


 さらに目の前には1人の女性が…

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