6 そして…


「いわゆる異世界転移ってやつですね。」

「あの話題のやつ?」


「はいそうです。魔法とかスキルとかがあるやつです」


「へえ〜実在するんだな。で俺はそこに行くと」


「はい。でも今回は完全にこちらの糞神のせいなので、脅してでもきちんと過ごせるようにしますので、安心してください」


「例えば?」


「魔法が使えたり…いわゆるチートです」

「なるほど。正直いらんなあ。俺には

 この伊丹流があるから…」


「確かにあの武術はとても理にかなっていますが、それはあの世界のみですよ?」


「そうなのか?」

「はい。魔物もいますし大型のものもいます。伊丹流は対人が中心なのでは?」


「確かにそうだな。まあ貰っとくか」

「何がよろしいでしょうか」

「う〜んどんなのがある?」


「そうですね。鑑定などのオードソックスなのから神化なんていう秘技まで色々揃ってますよ?」


『待て。神化と言ったな?それはマズイ』


「知りませんよ。そんなこと。匠さん気にしないで決めてください」


 匠は悩むように座った


(何があるかわからんから鑑定は流石に欲しいしな。剣術は…いらんな。魔法も貰っておこうか)


「じゃあ鑑定と魔法をくれ」

「他にもありますよ?いいんですか?」

「ああもう十分だ」

「流石に少な過ぎるな。他にも貰ってもらわなければ申し訳が立たない」

(う〜んどうするべきか)

「匠さんが主に使うの武器はなんですか?」


「正直俺はなんでも使うが…1番使うのは刀だな」

「わかりました。この糞神所蔵の神刀持ってっちゃってください」


『ああああああああそれはわし秘蔵の刀。賄賂に使おうと保存していたのにいいいいいい』


「賄賂に使われるよりよっぽど有意義ですね」


「そうかじゃあ貰ってくぞ」


「どうぞどうぞ。今回は本当に申し訳ありません。何か困ったことがあれば神殿で承ります」


「「では良い人生をお過ごしください」」




 すると上に大穴が空き、匠は吸い取られていった。


「あああああああああああああああああああああああああ」


 後日談

「下に落ちると不評だったので新しい方式なんですよね」

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