エピローグ
僕は、一人残った教室で俯いていた。
___「それは、いじられキャラってことじゃないかな?」___
担任の先生に言われた言葉。思い切って相談した勇気ごと、切り裂かれた気がした。
僕は太りやすい体質で、周りの子よりも一回り大きな体つきをしている。そのことを、小学生の頃からいじられていた。それが中学生になって、「デブ」「臭い」「あっちいけ」なんていう言葉に変わっていった。
決して殴られたりする訳では無い。体にはあざ一つ無い。でも、日々浴びせられる言葉たちは、刃物となって心に傷をつけていった。
荷物を背負っても、帰る気になれない。
ゆっくり窓辺に近づいた。
「ねえ、そこから飛び降りようとでも思ってる?」
驚きで肩を上下させた後、恐る恐る後ろを振り向く。
「もし凶器をもった変質者が学校に入ってきたらって、考えたことある?」
その女性は、こちらに歩みを進めて隣に肘をかけた。
「私はね、暇なときにそれを想定して逃げ道を考えるの。」
『
「一緒に逃げ出しちゃおっか!」
そう言って、
青春冒険隊 桜 師恩 @chikawalove
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます