第3話 視点を変えれば、認識が変わる

コロナから脱出した夏。

数年ぶりに夏祭りに出掛けました。

想像を超える人混みにかなり衝撃を受けました。みんな夏祭り、花火が好きですよね。

夏風を受けながら、綺麗な花火を見上げる。この日を大勢の人が待ち望んでいたのでしょう。その瞬間に出会えたような気がして、私自身とても嬉しかったです。


しかし、そんな温かい感情も日常に戻れば消えていた。残っていたのは、衝撃の光景だけでした。


夏祭りの会場。私が目の当たりにしたのは、路上に落とされたゴミ。それも少しではありません。所狭しと置かれていたました。アナウンスが流れ、クリーン運動の一つとして、会場にはゴミ箱を設置しておらず、ゴミは各自で持ち帰りましょうとのことでした。運営側の素晴らしい取り組みではありますが、それは会場に訪れた人には届いていなかったようです・・・。


日本人は綺麗好きですね。よく外国人が発する言葉だと思います。私はそう行ってくれる外国人へ言いたい。そんなことないですよ。これを見てくださいと。


公共の場所を綺麗にしましょう。それは日本人なら誰しもが教育を受けたはずです。しかし、現実はこれなのかと、非常に悲しくなります。


そこで考えてみたのです。公共の物や公共の場所ってどこまでが範囲なのだろうと。


思いを馳せると、それは地球全体と言えないでしょうか。地球という公共の場所を私たち生物が互いに譲り合って使っていると。

では、ここで言う公共の物は何を指すのか。私の辿り着いた答えは、地球上の物体全てです。物質は何でできているかと考えると、それは原子です。その原子が結合し、分子を作る。分子が物質を形作る。原子はなくなることはないと考えると、物体を使うと言うことは、地球にある原子をみんなで使っていることになる。今みなさんがこれを目にしているのも、原子が集まって構成しており、その原子は何十年前何百年前、数えきれないほど前から存在し、何かしらの物質としてどこかの誰かが使っていたものであるのです。


そう思うと、世界はシンプルに感じられませんか。地球という公共の場所を、そこにある公共の物である原子を、みんなで分け合って使っている。

学校で学んだことは、地球全体として捉えられるのです。

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それでもあなたは、出る杭を打たずにいられますか? 鷹巳 @Takami-saukky

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