第2話 モノは経年劣化、思い出は経年優化
今の世の中、モノを持つことが流行らなくなりつつある。
その現れとなったのが、多様なサブスクリプションサービスだ。
始まりは、動画視聴アプリや音楽配信サービスなどである。
これにより、CDやDVDといったモノを持つことへの価値が薄まっていった。
さらに、サブスクリプションの風潮は進み、今では“持つことに大きな価値“があった車でさえもその対象になっている。
ここまで来ると、モノを所有することへの価値は極端に下がっていると感じる。
皆さんも味わったことがあると思うが、欲しいモノが手に入った時は嬉しいが、やがれ飽きが出てくるという経験。つまり、モノに対する気持ちの変化があるということであり、モノは物質的にも気持ち的にも経年劣化していくことが明らかだ。
では、今の時代は何を求めていけばいいのだろうか。
一番に考えられるのは、お金だ。お金があれば、ある程度の範囲内であれば、何にでも交換可能だ。
しかし、これにも落とし穴がある。
お金のことを考えても幸せになれないという研究結果がある。
確かに、お金を稼いで貯金していったとしても、完全な安心感はいつになってもこないことは誰もが感じたことがあるはずだ。
そこで、私が提案したいことがある。
『思い出を集める』ことだ。思い出は言い換えれば、体験や経験のことを指す。
一人でもいいし、二人や複数人で体験したことでも良い。
思い出は劣化することがない。むしろ、じっくり時間をかけて煮詰めていくことで、その時は気づけなかったような事も歳を重ねることで新たな発見がある。
つまり、思い出は経年優化していくのだ。
それらが蓄積していくことで、人生が豊かになっていくと考える。
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