8.サカナイツボミ
雪と共に溶け出した想い
春を呼ぶ言葉
僕から伝えられなかった
君を想い続けた季節のぬくもり
桜の花びらが舞う前
きっとどこかで咲き誇る
あの笑顔
咲かないのは
雪の中に隠された
君への想い
散りゆく桜の花びら
ひらひら ひらり
白月が輝き始める夜
君は小さな背中を向けて歩いてく
追わずに誓った約束
「ツボミが咲いたら、もう一度会おう」と
雪の中に消え去った想い
春を呼ぶ言葉
君に伝えたいものは
僕が持て余した季節の叫び
桜の花びらが散る頃
きっとどこかに泣き落す
この涙
消えないのは
花と共に咲き乱れる
君への情
落ちゆく桜の花びら
ひらひら ひらり
赤星が落ち崩れる朝
僕は一度も振り返らずに歩いてく
見つめずに願った約束
「ツボミが咲いたら、また会いに来よう」と
雪と共に溶け去った想い
春を呼ぶ言葉
君から伝えられたものは
僕から伝えられなかった別れの言葉
散りゆく桜の花びら
ひらひら ひらり
君に伝えられなかったものは
ツボミに叶えられなかった僕の願い
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