7.ハジマリ


雨が止んだ後の空は すべての不安を拭い去って

あの向こうの雲の上まで 手が届く気がした

意識をはばかる境界線なんて 存在しなくて

澄んだ空気が 頭の中に未来を滑らせる


今 確かに記憶に留めたこの景色を

いつか思い出す時が 来るのだろう

きっと今よりも

この空は 光輝いているはずだから

夢を託しながら

これからも 生き続けていくんだ


話したい過去や わからない未来は

やがて1つにつながる

その瞬間を 記憶に写そう

色褪せないその1コマが

今とこれからを つなぐもの

そっと アルバムにしまい込んだ






晴れ渡った午後の空は いつまでも光輝いて

あの隅っこの山の向こうまで 足を運べる気がした

決意を留めるような言い訳なんて どこにもなくて

柔らかな日差しが 頭の中で未来を輝かせる


今 確かに頭に残したこの想いを

いつか記憶として 思い出すのだろう

たとえ今よりも

この想いが 薄く色褪せていたとしても

過去を思い出しながら

これからも 歩き続けていくんだ


取り戻したい過去や つかみたい未来は

やがて1つの夢になる

その瞬間を 記憶に留めよう

色褪せたその1コマでも

今とこれからを つなぐもの

大事な アルバムの1ページ



『イマ』と名付けたこの瞬間は

果てしなく続く 時の彼方に走り出していく

いつか追いつける日は 来るのだろうかと

今日も自分の気持ちを描いては

過去の自分を探す


ハジマリと決めたこの時間は

オワリない未来へと確かにつながり

やがて1つになる



話したい過去や わからない未来は

やがて1つにつながる

その瞬間を 記憶に写そう

色褪せないその1コマが

今とこれからを つなぐもの

名前のない アルバムにしまい込むよ

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