9.瞼に眠る言葉


見えない 見えない

こんなにもすぐそばにあるのに

まぶたに眠る言葉は

今はもう、、、



言い出せなかった気持ちと

心の奥底にたまる未練

静かに涙を落とす

にじみ出した想いは

不確かな日常に飲まれる


この世界が醜いものだとして

どうして今まで君と一緒に

この世界を生きてきたのだろう?

もう一度会いたいと思うこと

世界を醜くさせているのかな


会えない 会えない

こんなにもすぐそばにいるのに

瞼に映る君は

今はもう、、、






伝えきれなかった言葉と

瞼の裏側にたまる涙

かすかに息をしてみる

描き出した空想

日常の不確かさ滲ませる


この世界が生まれ変わったとして

それでも再び君と一緒に

この世界を歩んでくだろうか?

もう二度と会えないと嘆いては

私を醜くさせているのかな


消えない 消えない

こんなにも溢れる想いは

涙と共にはじけては

滲んでく


瞼に眠る言葉は

今はもう、、、

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