詩 逃げてはいけないと思っていた 勇者
仲仁へび(旧:離久)
第1話
逃げてはいけないと思っていた
絶対に逃げてはいけないと思っていた
どんな状況になっても逃げてはいけないと思っていた
どんな敵が立ちふさがっても逃げてはいけないと思っていた
でも そんなことはなかった
逃げたくなったら逃げても良いと言われた
逃げる必要があったら逃げても良いと言われた
勇者だからといって 無理に戦わなくても良いのだと言われた
勇者であったとしても 無理に戦い続けなくても良いのだと言われた
私は人々の希望であるから 逃げることなど許されないと思っていた
私は人々の未来を担うから 弱い姿を見せるなど許されないと思っていた
でも そうではなかった
そんなことを選択する必要はなかった
勇者でも逃げても良いと分かった
勇者でも挫けても良いと分かった
私は勇者だ
けれど一人の人間だ
「ストーリー」
君は勇者だ。
でも一人の人間だ。
どうしても戦えない時が来ると思う。
その時は、それでも良いんだ。
俺が君を必ず守るから。
詩 逃げてはいけないと思っていた 勇者 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます