パブロからの恋愛相談(読み切り)
「パブロ君、俺、あなたの彼女に失恋したてなんですけど…」
パブロは湊に相談があって、湊の家に遊びに来ていた。
「ごめん、でもさ…」
「他に相談できる人いないって?」
「そう…」
「友達、孝司しかいないもんね」
「うっ…」
「まぁ、いいけど。どうしたの?」
湊はテーブルに肘をついて聞いた。
「えりが同じ高校の男子に告白されたらしい」
「うっそ」
「別にいいんだけど、そいつ、振られたにも関わらず、しつこいみたいで」
「誰?」
「モリサワとか言ってたけど」
「あぁ、同じサッカー部のやつだわ」
「ちょっと心配で…」
「わかったよ。モリサワに言っておく」
「ホント?助かるよ」
「俺すら告白してないのに、生意気なんだよ」
湊は顔をしかめた。
「だよね…」
「俺が彼氏って事で追っ払っていい?」
「え、やだよ」
「そしたら、噂広まってモリサワ以外の男も寄ってこなくなるよ」
「やだよ」
「ダメか…」
「ダメだ」
「ケチくさいな」
「ダメだ」
「はいはい。じゃあさ…」
「ん?」
「お礼は?」
「お礼?何がいいの?」
「3人でディズニー行こう」
「それでいいの?」
「うん」
「かわいいやつだな」
「そうでしょ」
「えりがミ二ーで俺ミッキーの耳つけてもいい?」
「俺は?」
「なし」
「うーん…、いいよ」
「いいの?」
「俺、そもそもそんなのつけたくないもん」
「後悔するなよ?」
「しないけど?」
「ディズニー面白かったなぁ」
パブロと湊はディズニーランドて撮った写真を見ていた。
「湊の言ってた後悔がわかった…」
「ハハッ。写真の場合つけてない方が浮くでしょ」
「うん。湊とえりがカップルじゃん」
「でしょ」
「ちくしょう」
「あははっ。可愛いね」
「次はつける」
「じゃ、俺達つけない」
「少数派にすんなよ…」
「ははっ。また、困ったら助けてあげるから」
「絶対だぞ」
「はいはい」
湊は笑った。
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