『鞆の浦の道』 2


 どこかに出掛けたら、やはり、食べ物と飲み物の話しは欠かせないらしい。


 しかし、ぼくの場合は、あくまでも貧乏旅であり、そちらに資金をつぎ込む余裕はほとんどない。


 テレビの旅行番組でも、かならずといって良いくらい、ちょっと名物みたいな感じのお店がでてくる。

 

 が、つまり、だから、その方面には疎いので、どうやって、決めているのかは、さっぱり分からないけれども。まあ、これは、食べ物の紹介番組ではないので、お許しください。


 ただし、鞆の浦ならば、『鯛』、ということに昔からなっているが、現在は観光用の鯛網漁を5月に仙酔島でやっているようだ。しかし、例に漏れず、イベントが苦手なぼくは、こうしたものには出てゆかない。


 鯛の料理ならば、向かい側の今治も、名産である。


 こちらは、鯛飯がメインで、わりに何度も食べたから、そちらの方が経験がある。


 しかし、今回は鞆の浦が課題である。


 が、正直、鯛料理は、鞆の浦では食べていないから、比べようがない。


 ガイドブックを見ると、もちろん、鞆の浦にも、鯛飯がきっちり出ている。


 ぼくが、鞆の浦で食べたのは、お蕎麦。


 弁天島に渡る桟橋の前にあった。


 入ったのは、暑くてのびそうだったから、クーラーを浴びたかったのと、便利がよかったからである。なかなか、美味しく頂いた。


 あと、住宅街の中にあった喫茶店に入った。


 小物グッズも売られていて、ちょっとレトロな雰囲気が良かった。



 あとは、実は食べていない。


 パンとかは、食べたかもしれないが。


 いい加減な話であるが、ぼくの場合は、あまり、食べ物にはこだわりがないから、そうなってしまうみたいだ。


 例えば 京都に行っても、それは、あまり変わらない。


 ただし、奥さまがいる場合は、そうはゆかなくなる。


 が、ふたりで旅行に行くことは、滅多にはないし、鞆の浦にもいっしょに行ったことはない。


 鞆の浦にだれかと複数で行ったのは、友人と行った一回だけである。


 この話しは、また、あとで。


 さて、鞆の浦では、やはり海産物が、お土産の中心になるのはたぶん、間違いない。


 地元のお酒もあるようだが、ぼくは飲まないから、買うことはない。


 一番の問題は、お金がないことにある。


 かまぼことかも色々とあったが、必ずしも安いわけでもない。


 なので、やはり、お金があったら、もっと楽しくなるのは間違いないな、と、いつも、思うのである。


 しかし、それを言っていたら、どこにも行けなくなる。 


 お金を持たない観光客は、たぶん、あまり相手にはならないだろうから、ぼくにとっては、むしろ好都合である。



 

         🐡


 


 


 


 

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