第48話 受験生ってこんな感じかな

あれから、論文を出すためにひたすらペンを握ってる。

首と指だけじゃなくて、腕も痛くなってきてる。前世で受験勉強はせずに終わっちゃったけど、受験生ってこんな感じだったのかな?

辛いな。まぁこっちでの夢もあるし今頃関係ないけど


「何度か書き直して、だいぶ違和感ない文になってきたけど、まだまだね。」


ビアンカ様いわくまだまだ文のつながり方に違和感感じるところがあるらしい。


「でも想像以上だわ。ここまで伸びるなんて。始めてあったときには心配しかない状態だったのにね。」


これは前世の記憶のおかげです...

でもここまで基本のきから全て教えてくれたビアンカ様のおかげでもあるよね


「ビアンカ様の教え方がうまいからですよ」

「あら、よかったわ。やりすぎてたかと心配なところはあったけど、これからは心配なく宿題を出せるわね」

....もしかしてシュクダイフエル?それは遠慮いただきたいかも


そう言ってる間にビアンカ様が論文で違和感のあるところを直してくれた

「あぁ、直しがだいぶなくなってますわ!!」

「そうね、今日中に書き終わらせてしまいましょう。鼓舞するためにあのように言ったけど、実のところ、学園に入学して何ヶ月か後でも十分だと思ってたのよ。マナー講座も予定より早く終わったから、多くの人が躓く論文を教えておこうかしらくらいに考えてたのよ」


ふぇ。なんだ、社交会直前はさすがにマナーの再確認したくて、めちゃくちゃ頑張ったのに。

はぁ...


「考えてることが顔に出てるわよ。それじゃ足をすくわれてしまうわ」


気を取り直して令嬢スマイルで

「そうですね。気をつけますわ」

「授業の成果がよく出ているわ」

ニコッとしながらいう。ビアンカ様の貴族スマイルにはまだまだかなわないけど。


○●○●

公立高校受かりました!!

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