第47話 ビアンカさまさまです
「それはまだ他の人には言ってない?」
周りを見渡してから小さな声でビアンカ様は言った
「えぇ、誰にも言ってないです。父にも母にも兄にも」
頭がまだ追いついていないのか、それだけ確認して、しばらく考え込んでいる。
真剣に考えてくれるビアンカ様が先生でよかった。
「よかったわ。他の貴族に情報が漏れると、結果を奪おうと考える者も多いから。まず公爵様にお伝えして、その後論文を書きましょう。手伝ってあげるわ。」
顔からは、何も読めない。
貴族の嗜みだと言われて、どんなことも顔に出さない練習をさせられたもんな。
「ありがとうございます」
「いくつか質問させてもらうわね。
まず、その妖精は他の人にも見えるのかしら?」
たしかに...考えたこともなかった。
「見えるなの」
話を聞いてたのかティナが姿を現す。
「わっ、この可愛らしい子のことかしら」
「そうですわ」
「この子はいつ頃出会ったの?」
「乗馬大会の前には」
「きっかけは?」
「魔力の放出をこーやって」
ティナと出会ったときと同じように魔力をふわふわ〜ってさせた。
「あら、キレイねぇ。こんな感じかしら」
ビアンカ様の魔力は私のより、青っぽいかも
「これは、私も妖精さんと会えるかしら?」
「ティナ、どう?」
「なんとなく妖精さんの影は見えるの。
おねえさんもあえると思うの。同じようにしてくれればなの」
「ありがとう、ティナちゃん?でいいかしら」
案外、すんなり受け入れてる。
疑ってる様子は少なくともなさそう
でも、少し顔が緩んだ?
「ビアンカ様、いいなの。」
微笑んだ。かわいいの好きなのかも
「他の人も妖精にはあえるかしら?」
「多くの人は時間さえかければなの。魔力が少しでもあればだけどなの」
他にも、色々話した。
「また、気になるところがあったら聞くわね。次までに妖精連れてくるわ。公爵様にも一応話しておくわね。あと、論文も社交会までに、完成させるわよ。これで社交会も噂の的ね。学園でも書くから、入学前には書けるようにしてもらう予定だったしちょうどいいわね。これは全てに目を通しておいてね。比較的簡単なものを用意しておいたから」
ドンと軽く分厚い数時間はかかる量の書物が出てきた。
「えぇ...!論文まで書けるように練習するなんて。もしかして、妖精の話信じる前からあの話したのも...」
「そうよ、モチベーションあげるのにちょうどいいかと思って、ではまた」
にこりと微笑んで去っていた
そうか、手のひらの上で転がされてたのか
○●○●
まだ第一志望校は試験を受けていないのですが、私立の滑りどめに、特待で受かったので一安心ということで。
インフルもコロナも流行ってるのでお気をつけください
私は、インフルBにこの前かかって微熱が下がらず大変でした😷
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