第46話 実は、、、

今日もいつも通り、

授業をビアンカ様に教わり

今は、少し休憩でお茶の時間


「だいぶ、上達してきたわね」

「ええ、おかげさまで」

「このままいけば、社交会デビューしてもあしをすくわれなさそうね。半年間もあのメニューに根をあげずやってきたのだもの力になってるはずだわ」


この世界では、学園入学の1年前に社交会デビューをする


7歳になる年の春に入学するから、

1年前の6歳になる年の春、あと半年もしないうちにはじまる

今が、そこに向けての最終期間だから、かなり力をいれてる


「妖精って、なかなかあえないものですよね」

「妖精に興味があるのかしら?でも、言い伝えだけの中の話ですよ。」

迷いのない口ぶりに、本当に妖精がいないと思われてるようだ。まぁ、日本でもそんな存在だったしね


「何か思うことがあっても、何も言わずに聞いてください」


「実は、」

まわりをちらっとみて、近くには人がいないことを一応確認する

そのうえで、ここだけでしか聞こえない小さな声で言う


「私、妖精をみつけたんです」


なにか言いたいことがあるみたいだけど、

のみ込んだようだ


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