第38話 かつぞ~

 

パンッ

1位のゴールと共にピストルがなった。


そして、そのゴールテープをきったのは


私じゃなかった。


2位でゴール、ほぼ同じタイミングで3位もゴール。


最後の直線で離されて、1位と数秒差でゴール、悔しい。

ここまできたなら、1位を取りたかった


一回、ティナのところに戻る

「おつかれーなの。初めてだったのにすごかったの。」

途中、ペーナも慰めてくれた。


「うん。」


心の整理がつかない

最初から、優勝目指してやってれば

全力を出すなんて生ぬるいことなんか言わずにもっとやってれば

もっと時間うまく使ってれば


はぁ~、自分も単純だな。

力試しなんて言って。

やっぱり1位取りたかったなんて言って。

コロコロ言う事変わって。


「お疲れ様でした。アンナ様」

「お疲れ様。アンナ嬢」


ティナのところにドッセーナ様もいた

「応援ありがとうございました。お疲れ様でした」


「暗い顔すんな。2位なんてすごいじゃないか」


「ここまでこれたから逆に悔しいというかなんというか。今回は早めにアップに入ってたので応援できなかったんですけど、どうでしたか?」


「あー」


「遠慮しなくていいですよ」


「1位だった」


「おめでとうございます!」


悔しいものはあるけど、

それはそれ。これはこれ。

人の幸福は祝える人でありたい。


「5位入賞した方々は競技場中にお集まりください」


「放送が入ったからいくか」


「はい。ティナ応援ほんとありがとう」


「競技場にいってらっしゃいませ。ここでしかと目に焼き付けておきますから。胸をはって表彰されてらっしゃい。」


「はい」


「行くぞ」


「お待たせしました行きましょう」



●○●○

久しぶりに小説のランキングが上がってました!!

拙い小説を読んでくれた皆さん本当にありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします!


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