第31話 私は狙われている?

「あぁー、おしりがいたーい」


パカラッパカラッ


「やばい、腰もいたーい、首もいたーい」


「静かにしてくださいませ」


「ティナのケチ。しかたないじゃん。ずっと座ってるんだもん。」

今、馬術の大会の王都に向かってるんだけど、7時間座りっぱなし。

正確にはお昼をレストランで食べたから、4時間馬車に乗って1時間空いて2時間だけど、レストランでも座ってるから、ほとんどずっと座りっぱなし。


「この馬車はかなりいい馬車ですよ。

一回、町の馬車に乗ってみますか?」


「えっ、いいの?

ティナ、ほんとに?」

楽しそうだし、勉強サボれるし。

嬉しいことに学校と違って個別授業だから、休んだ分だけ、内容が遅れたりしないし。


「えぇ、お忍びでの視察も貴族の仕事のうちですから。」


「やった~!」


「そんなに喜んでいただけてよかったです」

なんか、嫌な予感がする。

「やるなら、少なくとも1日の半分は馬車での移動になりますから。」


うそ、この馬車に4時間でもつらいのに、

10時間近く馬車での移動はきついって


「もちろん、レポートも書いてもらいますから。」


「...」


「あんなに喜んでたのに、嫌なんですか?

今さらやめるとか言いませんよね?」


「いや... 勉強も遅れちゃってるし...」


視察なんだから、

「見て終わりなだけじゃないって最初からわかってたよね?」

って圧を感じる...


「自分の家の領地の状況を知ることは大事ですもの。楽しみですわ。」


「なにか、大変なことがあると、令嬢らしい言葉遣いができるんですね。」


「いや、普段からお嬢様らしい言葉遣いですわ。」


「それなら、ご主人さまお客様や商人がいらっしゃっているときも、その言葉遣いを使ってくださいませ。馬車の中や自室などでは、目をつむりますから。」


「頑張りますわ」


「ほんとうによろしくお願いします。

どこで何を聞かれているか分かんないですから、オンとオフの切り替えは上手になってくださいね」


● ○ ● ○


あとから、ティナに聞いたら、わたしが癇癪令嬢だってことが広まってるから、侯爵家のご令嬢が王子の婚約者狙って私を婚約者の座から蹴落とそうしているんだって。

爵位順にいけばわたしだけど、教養なども含めて最終的には王子が侯爵家や伯爵家を選ぶこともある。


ーーーー

ほんとうはペーナにでてきてもらって魔法回にする予定だったのに...

書いてる途中でなにかがなんかになって話がズレていくのは私だけじゃないはず

話がグダグダになってることもあるでしょうが引き続き応援よろしくお願いします!


それと、英検準2級合格実績しました!!

でも、いつも1位の子は今回も超えられませんでした。

これからも勉強頑張ります!

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