第29話 ふぅー

 最近は時間に追われちゃって...

なんで1日は24時間しかないんだろう


7:30  起床 速攻で支度終わらせて

7:45  朝食まで外国語の単語

8:00  朝食 よく味わって

9:00  馬術ウォーミングアップ(自主練)10:00 馬術ドッセーナ様に教わる

12:00   昼食

13:00 刺繍や楽器 技能系自主練

14:30 ビアンカ様に座学教わる

16:00 技能系教わる

17:30 授業終了

17:50 夕食 やっとゆったりタイム

18:40 急いで湯浴み

19:30  急いで宿題

   時間が余ったら、読書タイム!!

    長くても20分しかとれないけどね

21:20  就寝      


なにが大変かって、この体

ほんとは22時くらいまで、趣味楽しみたいのに、21時半には眠くなるんだよ。

それに前世でハマってた筋トレとかヨガとかしたら、スッキリするし、しなやかな筋肉もつくから、乗馬にも生きるよね。


気づいちゃったらやるしかないよね。

明日、ティナに無茶なの承知で相談してみるか。



○●○●

今日はいつも通り、乗馬してるんだけど、


「為せば成る」「やるなら上位」

ってすまし顔でどんどん求められていくレベルが上がっていくわけ


「不安がらないでー、馬にも伝わるよ」

「はい」

大丈夫!できる!


「もっと、タイミング合わせて!飛びづらそうだよ」

「はい」

馬の足音よく聞いて...

1.2.1.2.


「じゃあ、数増やすねー」

「また数増やすの?!」


さっき障害物の種類増やして、まだ体が追いついてないのに...


でも、こうなったドッセーナ様はだれも止められないんだよね...耐えよう


「文句いわなーい、早くうごいて」

「はい」

馬の足音聞きながら...

1.2.1.2...


「いい感じじゃん!」

「はっいっ!」

厳しいけど、うまくやるとちゃんと褒めてくれるんだよなー


「そこで止まらない。数こなすしかないだからどんどんやって、時間は有限」

「効率主義者め」


「大丈夫、この指導法で格段に上手になってるから」

「ぐうの音もでないです」

まぁ、上達スピードが格段に上がったのは自分でも気づいてるんだよね。


オワッ...タ


ぷはー生き返る!!

水がうまい。

ティナにもらった水をこれでもかって飲んで昼食の準備にとりかかる。


1時間半のみっちり練習も耐えきった。

でも、このままじゃ求められているレベルこなせない。自主練も増やしたいな。


「ティナ、無理だったらそのときは言ってね。」

「何でしょうか?」


「湯浴みをあと1時間遅くしたくて」

「いきなりどうしたんですか?」


「実は、湯浴みの前に乗馬の時間を作りたくて。どんどん上達していってるのが分かるのがほんとに楽しくて、大会までもっといろいろできるようになりたい」

 自分のレベルが足りなくて落ち込んでるところもあるけど、前向きな理由の方がティナが協力してくれる気がしたんだよね。

 実際この気持ちも本音だし。


いつも、無理してないか気にしてごはんとか運動前後でも食べやすいものにしてくれるし、うまく昼食の時間時間を使ってお昼寝の時間作ってくれるし、

ティナがいるから、多少なら後先考えず夢中で取り組めるんだよね。


「それは大丈夫ですが、宿題する時間がなくなっちゃいませんか?」


「それは、髪の毛整えてもらってる時間とか使ってなんとかする」


「じゃあ、絶対無理しないでくださいよ」


「うんっ いつもありがとうティナ」


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