第13話 お馬さんと!

「久しぶりだぁ~」

 

 馬小屋のある屋敷の庭というか、原っぱに来た。木々で囲まれた緑の原っぱはとにかく気持ちいい。


「はしゃぎすぎて、また怪我するなんてシャレになりませんからね」


 わたくしが喜んでいる姿に軽く微笑みながらも、その声色には心配する様子があらわれていた。


「分かった」


馬小屋に入り、普段は馬のお世話をしてくれているフォンターナさんに挨拶する。


「お久しぶりです。フォンターナさん」


「おぉ、嬢ちゃん元気だったか?」


「見ての通り今「は」元気です」


「はっはっ、そうだな。馬だってそこそこの高さがあるんだからそこから落ちたらなー。」

 なんともフォンターナさんらしい。豪快に笑い飛ばしてるけど、一週間も眠ってたんだからね?フォンターナさんだって知ってるでしょ?


「今から、乗馬のレッスンがありますのでこれで失礼しますわ。」


「あぁ、嬢ちゃん今日は落ちないようにな。レッスン頑張れよー」


「もちろんですわ。」


 少し談笑して、馬小屋を進んでいく。

そこにはレオンヴェン・ソ・ドッセーナが乗馬をする準備をしていた。


「お久しぶりです。もう体も大丈夫そうです」


「お久しぶりです、それは良かったです。では、馬を外に連れて行きましょう。」


 そんなに嫌かい?貴族の子だし、学園で首席を取るくらい頭もいいから、ほんとに一瞬だったんだけど、顔をしかめたよ。


 もし、自分がドッセーナ様の立場だったらこんな癇癪小娘嫌だけども...

 言う事聞かないし、何なら気分次第で馬にもやつ当たっててほんとに危険だし..


 口に出すと変なやつになるから心の中だけででも誤っておこう。

 今までごめんね、これからは真面目にやるから


「えぇ、行きましょう。」


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