第4話 道を踏み外さないために...
お母さんが言ってた、
「殿下のルートのときは婚約者からの邪魔があって難易度が1番高いから攻略が大変なんだよね。何かイベントがあるたびに、服を破いたり、ものを切り刻んだりされちゃって」「他のルートでは、純血主義として、能力重視の高い爵位をもつ攻略者たちと結ばれるのを妬む生徒と結託して陰湿ないじめをするんだよ~。」
こんなことも言ってた
「まっ結局、能力重視にしていく政策にデモを起こして負けて、婚約破棄と国外追放、殿下ルートでは行った悪事もばれて一生牢屋入り」
やばいやばい
一生牢屋入りは絶対嫌。国外追放追放ならまだましだけど、穏便に過ごしておいて困ることはないよね。
『平和大事! 問題起こさない』
取りあえず、これをスローガンにするか
その上で、今までの態度を直していかないとなのよね。
4才のときに、乳母が病気で領地に戻っちゃって、お母さんが下の子をおなかにつくって部屋に籠もって過ごすことになって寂しさから癇癪を起こすようになっちゃったんだよね。
お父さんは若いからと舐められ多くの仕事を振られてしまうから、元々食事の時間くらいしか一緒にいられなかった。
兄は、そのタイミングで勉強が始まりなかなか妹と遊べなくなっていた。
基本的に、専属メイドは6才の頃からつくんだけど、乳母もお母さんも面倒をみれなくなってしまったから急いで準備してくれたけど、それでも5才の頃だった。
メイドの来てくれた今では、専属メイドと部屋で過ごせる時間は大人しくしてるけど、食事とか家族で過ごす時間では癇癪起こしている。
乳母やお母さん、専属メイドが身の回りのお世話をすることになっているから、専属メイドがくるまで、着替えと湯汲みの時間にだけメイドが仕事の合間を縫ってお世話に来ていた。その他はおもちゃだけ置かれた部屋で1人で遊んでいないといけなかったのだ。
リリアンナは知っていた、癇癪を起こしている間だけは自分を見てくれること。
リリアンナが癇癪を起こすことを耳したお父さんは、食事の時間に毎日言った。
「公爵家として威厳のある態度をするようにしなさい」
家族が自分たちに話してくれるのがリリアンナにとってはとても嬉しかった。
教えを守ろうとした。しかし、威厳と傲慢を履き違えて実践してしまった。
こんな感じであっと言う間に傲慢で癇癪もちの令嬢が出来上がった。
はぁー。これ、環境が悪くない?こんな小さな子供を1人にしたら、そりゃ寂しさで性格ひん曲がるでしょう。
まぁ今は前世の記憶あるし、大人しく過ごそう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます