「犯人は土津田健司」との副題に引きずられて三回読み直しました。急性心不全を直接的に引き起こしたのは土津田さんだからいいのか……。
どれほど綿密に計画を立てても、殺人という異常な状況では必ず犯人は手がかりを遺すものだときいたことがあります。同僚の耳がある職場で遺書の指示をしていたのはソニアさんのポカミスですね。
>「そうです。窓を割って入ろうかとも思ったけど、万が一父が女の人でも連れ込んでいたら嫌だから、声を掛けながら入ったの」
何でもなさそうなこの発言に、引っかかりを覚えるのが長年の刑事のカンというものでしょうか。刑事の直観、九条さんのお手柄でした。
【偽計業務妨害罪】すら聞き馴染みのない警察小説に疎いわたしは、見事に引っかかりまくってオチにまで流されていました。
完敗です。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
偽計業務妨害の犯人が土津田くんですからね、嘘はついてない。
土津田くんへの捜査、丸々カットですからね。あと殺害方法も、動機も。
書き終わって1日経つと、それでも書いていて楽しかったな、なんて思うのです。
最後の最後まで、土津田いつ捕まるのかなーと思いながら読んでいました。
すっかり騙された!
とても面白かったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
犯人は土津田健司って書いてますもんね。「倒叙」って言葉自体も引っかけに使ってしまいましたし。ちょっとズルしました。
楽しんで頂けて良かったです。ホッとします。