結果的連帯責任
このところ毎晩のように同じ男に殺される夢を見ているのだが、男は刺したり絞めたり焼いたりと多彩な方法でこちらを殺すたびに「どうして見捨てたんだ」「裏切ったのはお前が先だろ」「しょうがねえじゃんお前のせいだもの」と恨み言と泣き言の中間のようなことを延々と語っているのだけども、その合間に呼ばれる名前が何度聞いても兄のものなので、恐らくは盛大な人違いをされているのだろうが、名前の響きも顔も頭の出来も何一つ似ていないと言われ続けた不肖の弟としては兄と間違われているということがとても嬉しく、事実を切り出すのはもう少し後にしておこうと今夜も腹を抉られながら男のまっ黒い目を見つめている。
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