夜が明けても帰らない
お盆の最中に風通しがいいからと仏間に寝たのがいけなかったのか、夜中にふと目を覚ませば枕元に首のない男が正座していたのだけども、何しろ首がないので覗き込まれているのかどうかも確信が持てず心当たりもないので無視して寝直そうとしたのだが、時折薄目を開けてもそいつは一向に消えない上に窓から日が差し始め朝になってもそいつは足を崩す気配すらないので、もしかしたら幽霊ではなく首のない不審者なのかもしれないと考えていたら、新聞を取りに来たのだろう叔父の悲鳴が聞こえたのでこの首なし男が他の人間にも見えているということが確定してしまい、どうしていいのか分からず、俺は寝たふりを続けている。
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