適切な目的の設定による意欲の向上
映画を見に行ったり小説の貸し借りをする程度には趣味が合う先輩が蒸し暑いサークル室で机に突っ伏していたので、投げ出された腕に浮いた青い血管を眺めながら具合でも悪いんですかと聞いたら「最近飯食うのが面倒でサボってる」という怠惰な答えが返ってきたので、あんたそれ以上体重落としたら冬眠明けの熊だって見向きもしませんよと言えば、ひとしきり笑ってから「お前が食ってくれるんなら肉つけてやってもいいけどね」と物騒なことを言ってから学食行こうぜと立ち上がり部屋を出て行ったので、これは食事を取る気になったことを褒めるべきかそれとも真意を確かめるべきなのかを迷いながら、俺は慌ててその後を追う。
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