真昼の傘のうち
俺んちの近く、寂れまくって廃屋だらけになってる商店街の残骸みたいな通りがあるんですけど、そこ雨の日に傘差して歩くと死んだ人に会えるっていうベタいやつで有名で、こないだあんまり暑いんで日傘差してそこ通ったら確かに傘ん中にいつの間にか一人増えてて、しかもそいつ俺のこと名前で呼んできたんで多分父さんなんだと思うんですけど、めちゃくちゃ会社員っぽいスーツ着てるし革靴の先も日射しにぴかぴか光ってんのにどうしても顔だけ見えなくって、これやっぱ雨の日じゃないから不具合起きてんのかそもそも俺が父さんの顔知らないせいなのかどっちなのかって考えてんですけど、今んとこ結論とか全然出ないんですよね。
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