彩菜陽菜怜奈絵美菜文香亜由未香織紗由姫

 およそ三ヶ月周期で彼女が変わる幼馴染は、新しい彼女ができるたびに親友だからという理由で俺に連絡をよこして飲み会にかこつけた顔合わせの機会を用意してくれるのだが、毎度紹介される彼女が口元の黒子も右目だけの二重も左腕の火傷痕も声も服装の趣味もなにもかもが二年前のあの夏に紹介された女と名前以外は全く同じだということに気づいているのかどうかをまだ聞けずにいる。

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