第4話 エネルギ→モン☆スタ←ズ:育成アプリゲーム/一日目(ゲーム時間)


 家に帰って来たので、エネルギ→モン☆タ←ズを始めようと思う。


 お湯を沸かしている間にアカウントは、サクサクとったので。ユーザーネームは空海山そらうみやまだ。適当に考えたけど、わりと良いかんじの名前だ。




 


 このアプリゲーム、一ヶ月間はたまごの状態のモンスターを育成しなければいけないらしい。


 ちなみに、一ヶ月間といってもゲーム内の一ヶ月間なので、巻きで進めると一日でたまごが孵化ふかするらしい。


 まっ、俺はそこまでこのゲームにやる気も情熱も燃やせないので、ぬるぬるとゆるやかに進めていくつもりだ。






 まずは一日目。さて、どうしようか。ピコンピコンと選択肢が出る。






 ①話しかける↑(New)


 ②音楽を聞かせる↑(New)


 ③お出かけをする↑(New)






 選択肢は三つ出ている。


 そうだな……育成ポイントとしては、初めの行動は重要だよな。




 たまごに話し掛けてみるか。


 よくテレビで妊婦の方が赤ちゃんに話し掛けているし、選択肢の中ではわりとポピュラーだ。外した答えでは、ないだろう。




 たまごに話し掛けるを選択っと。


 また選択肢が出た。選択肢が多いゲームだなぁ。






 ①今日一日の出来事をたまごに報告する↑(New)


 ②好きな食べ物の話をする↑(New)


 ③恋の話をする↑(New)






 ①の今日一日の出来事って、たまごを貰っただけで何もしてないから却下。


 次に③の恋の話もないな。初対面(?)のたまご相手に恋愛話は、したくねーし。


 この中だったら、一番まともな②を選ぶとしますか。








 ――空海山は、たまごに好きな食べ物の話をした――






 おお、今度は好きな食べ物の選択肢が出ると思ったけど、それは出ないんだな。ちょっと残念。ステーキとかハンバーグとか唐揚げとか、とにかく肉、肉食!! っていう、肉の素晴らしさをインプットしたかったのに。






「おー、結構さくさく進められるみたいだな。とりあえず、今日は一週間くらい進めておくか」




 一週間進めたら今日のノルマ終了ってことで、1階のゲーム部屋で別のゲームしようっと。


 鳥海ちょうかい兄貴は、あと二時間くらいで帰ってくるっぽいし、早く進めてしまおう。




 ああ、ゲームはやっぱりゲーム機が一番好きだな。


 

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