創作ノート

第2話 たいけんぶっ！

〈前書き〉

　現代で、ほのぼの日常もの。恋愛やコメディ要素は、シチュエーションによって挿入するかんじです。

　主人公が友達に誘われて入部したのは『体験部』という名の部活動だった。

　『体験部』……主な活動内容は体験をすること。また、体験活動をする部員をサポートすることだ。因（ちな）みに、感想やレポートは、どんな内容であろうとも必ず書くことが必須である。何故かというと、文化祭時に、それを纏（まと）めて展示するからだ。

　体験活動は、基本的に何でも良い（但（ただ）し、犯罪行為は駄目。また、宗教勧誘も✕）

　たとえば、初めて作る料理。初めて口にする料理。遊園地で乗るジェットコースター。バンジージャンプ。スキー。サイクリング。釣り。園芸。トランプ。ゲームセンターの筐体のゲーム。漫画。短編小説。同人誌。コスプレ。手芸。折紙。ソシャゲ。エトセトラ。

　体験内容は、初めての場合が多い。あなたの初めてシリーズ。

　たまに好きになり、趣味が増える部員もいる。それもよし！

　他の部活と掛け持ちしている部員もいる。他の部に助けを求められ、体験部が助っ人として活動する場合もある。強制ではない。

　※お金がかかるタイプの体験には、参加しない部員もいる。したくない体験には、やらなくてよし。

　体験部のモットーは『まだ何者にもなれない自分たちの為の活動』である。

　なので、興味・無関心になりつつ、好きや嫌いを学んで、楽しく辛（つら）く、自分自身を見つめていく。自分を探す部活。

　今日も部員たちは、何かを体験するのだ。

　キャッチフレーズは「あなたも体験してみませんか？」