第3話
ディアンに俺が神に選ばれた存在だと言われたけど正直意味が分からない。
「歩斗の手のひらには怪我の後があるだろ?それは5歳の時に出来たはずだ。その傷跡は選ばれた存在の召命の証なんだよ」
たしかに小さい頃に怪我した傷が手のひらにあるけど、昔親に聞いたら親すらこの傷がいつ出来たのか知らなかった。
それ以降特に気にしないように生きてきたけどこれが証だと?
「歩斗俺に触れてみろ、歩斗が選ばれた存在なら俺がまた光り輝くから」
ディアンの言うように触れてみるとディアンと共鳴するかの如く傷跡も光り輝いていた。
「お前の言うとうり本当に光やがった…」
「歩斗が協力してくれる前提で話を進めてもいいか?」
「しないもするも以前に強制なんだろ?はぁーーー仕方ないから手伝ってやるよ」
「ありがとう歩斗」
鋭い目つきながらもどこか嬉しそうにお礼を言うディアン
「じゃあ説明するな、この家の近くに月光神社ってあるだろ?あそこは異界とのゲートになってるんだが最近そのゲートの調子が悪いみたいなんだよ。だからそれを直すのを手伝って欲しいんだ」
「そんな事ならさっさと直そうぜ。何すればいいんだ?」
「まずは状況が分からないから明日にでも月光神社に行ってみよう」
「わかった明日は絵を描くつもりだったから午前中にでも向かってみよう」
「あーそうだそうだ歩斗には異界の力を覚醒させておいた」
「異界の力?」
「ああ、元々持っていたんだけど俺が引き出せる最大限まで引き出しておいたんだ」
「異界の力って言うけどどんな力なんだ?」
「まあ簡単に言うと異界のアイテムなんかを使える様になったんだよね。後ちょっとだけだけど全体的に力強くなったよ」
正直異界の力はあまり実感できなかったけど神に選ばれた特典を貰ったとでも覚えておこう。
その後もディアンと色々話し合った。
ディアンが言うには15年前から俺の事を見守っていて20歳になったから接触出来るようになったみたいだ。
「ふーんじゃあ俺は寝るからまた明日にでも出てきてくれ」
布団を敷き終わり電気を消しいざ寝ようと思うとディアンが横に入ってこようとしていた。
「ちょっ!おまえ何入ってきてんだよ!俺は男と寝る趣味は無いの!武器になってそこら辺に立て掛けておいて!!」
「ちぇー歩斗つれないねぇー。まぁじゃあ出て言って欲しかったら心の声みたいにディアンて気軽に読んで欲しいかな」
「わかったから出ていってくれ」
「はいはいおやすみ歩斗」
「はいよ、おやすみディアン」
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