7人目 『弔辞』

 ・作品:弔辞

https://kakuyomu.jp/works/16817330657404141273

 ・作者:逢坂 新 様

 ご参加ありがとうございます!この方も和田島さんと親しくされてる方ですよね♫作品名にはドキッとしたんですが、きっと仲良しだからこそなんだろうなと思って読みました。

 また、あまり容姿のよくない女性として描かれていることにも、少しヒヤッとしました。しかし、その設定故に和田島さんの素晴らしさがより強く伝わってくる作品でした。


 私は前にも少し書きましたが、和田島さん作品は繊細な描写と突き抜けるようなコミカルさが印象があります。以前、ご本人が「やっぱり読んだ人に楽しんで欲しいから」という旨のことをおっしゃっていたのを見て優しい人なんだなぁと思いました。日々のツイートもいろいろと考えた上での発言のように察しられ、きっと優しい人なんだと感じています。


 この作品は、その才能と優しさに焦点を当てたお話だと思いました。和田島さんを近くで見ているからこそ、それを身に染みて理解でき、それ故に生まれる嫉妬。

 めっちゃわかります。離れた存在ではなく、隣にいて、しかも、少し下に見ていた相手がずぅーっと上の存在だったりしたら、もう気持ちがぐちゃぐちゃになってしまう。今までのように接しられなくなってしまう。その上、相手はまっすぐこちらを見てくれているなんて。その純粋な優しさが余計にツラい。本人和田島さんにとって、それは優しさとはまた別の物だろうとも思うのですが、優劣関係なく認めてくれるその視線は、やっぱり優しさだと思うのです。

 そういった感情がすごく文学的に描かれていて、「こんな文章を書ける人がここまで嫉妬するなんて和田島さんの作品はどれほど凄かったんだろう」という気持ちにもなりました。

 また、三部構成のお話なのですが、3話目では語り手以外の人たちの激重感情も描かれているのが好きです。和田島さんを包む世界が広がる感じがしました。

 語り手もとい逢坂さんの他に登場するのは、5人目を投稿くださった志々見さん、そして、もうひとり別の方(本企画未参加の方なのでここでは言及しません)。みなさん和田島さんと仲良くしてらっしゃる方々だと認識してたので、いつもこういう感じの雰囲気なのかなぁ、いいなぁとニコニコさせていただきました。やっぱりナマモノ小説なので、和田島さん以外の方も登場して、その空気感が感じられると楽しいですよね♫

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