第8話 風俗店 ラバーへの関心編
ラバープレイ専門店での出来事は、全てが夢のようであり、あっという間の出来事だった。
“気持ち良かった!“
気づけば俺は駅のベンチに座り脱力し、電車を何本かやり過ごしていた。
もう頭の中はアオイさんの事でいっぱいになり、七海の件は深刻に考えられなくなっていた。
俺を現実へ引き戻してくれたのは駅のアナウンス。
家へと帰る電車が最終を告げられ、慌てて飛び乗った。
都心部への上り列車は少なく終電も早い。
うっかりしているとタクシーで帰る羽目になるところだった。
最寄駅で降りて家に向かう途中で、自分が出張から早く帰ってきた事を思い出したが、もう七海の事は気にせずに家に帰る事にした。
家に帰ると七海は自宅にいた。
俺の帰りをかなり驚いている七海に出張が早く片付いたので帰ってきた事を告げた。
七海とすれ違う際、彼女の髪の毛からはラバーの独特の匂いが漂っていた。
“やはり、今日見た待合室のラバー人形は七海だったか“
そう思いながらも、自分の体からもラバーの匂いが漂っている気がして、お風呂へと向かう。
七海はもう寝るからと寝室へ行くのを見送り、俺はゆっくりと風呂に浸かる事にした。
思い出される事はアオイさんの肌色ラバーのマネキン姿。
しかも、そんなマネキンのようなアオイさんと交わった。
マネキンのようなのに、熱を帯びラバーの膜の下には確かに血の通う女性がいる。
ギャップとも違和感ともどう表現していいか分からないがとにかく俺のフェチ心は刺激され最高のセックスをした。
そんな事を考えているだけで湯舟の中で、パンパンに勃起したペニスから白い液が少しずつ飛び出し、その度に洗面器ですくっては洗い場へと流した。
翌日は出張から戻ってくる予定の日ため、休みを取っていた。
七海は友達と約束があるからと午前中に出かけて、俺は1人となった。
思い出される事はアオイさんの事。
そして思った、次に行く時は自分のラバースーツを持参しようと。
そう考えた俺は早速、ラバースーツをオーダーできるお店を探した。
見つけたのは昨日のラバープレイ専門家の近くのラバーグッズ取扱店。
七海は夕方まで帰って来ないと言っていたので、昼過ぎに家を出発しラバーグッズ取扱店へと向かった。
電車に乗ると車窓からの昨日と景色は全く違うが、アオイさんの顔が浮かんでくる。
ラバーグッズのお店で偶然の再会なんてないだろうか。
そんな事を考え少しニヤけながらお店へと向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます