第6話 風俗店 ラバープレイ編
俺が黒いラバーに包まれ、アオイさんも肌色のラバーに全身を包まれた。
マスクを被せられた俺の視界は小さな穴から覗く形となり、鼻の穴にも同じような大きさの穴が開いている。
だが、アオイさんのマスクにはそんな見て分かるほどの穴は開いていない。
少し心配したが、苦しむ様子も手探りで準備をしているようにも見えない。
実際、アオイさんは持ってきたカゴから拘束具を取り出して準備を始める。
その所作があまりにも女性らしく、ラバーを纏った後ろ姿があまりに美しく妖艶で俺は再び勃起し始めた。
実際、アオイさんのラバースーツにはファスナーはなく、体にピッタリと張り付き、まるでラバーが第二の皮膚のようであった。
そんな色気たっぷりのアオイさんだが、全身がラバーで覆われ無機質なマネキンのようでもある。
人ではないようなのに、人であるという奇妙な感覚に俺は訳の分からない興奮を掻き立てられる。
俺のペニスはMAXまで勃起し、ラバースーツのペニスケースの中をいっぱいに満たしていた。
「アオイさん!」
俺は欲望を抑えられなくなりアオイさんをベッドに押し倒す形で抱きついた。
「お客さま!まだ拘束していませんよ」
アオイさんは冷静に言う。
アオイさんの次の言葉が出る前に、俺はアオイさんの肌色のラバーで覆われて見えない唇を俺の黒いラバーの唇で覆った。
ラバー越しにキスを交わす。
アオイさんも俺のキスに応えてくれた。
そしてすぐに気づく。
「あら、大きくなってますね」
そう言うと、俺のペニスをラバースーツ越しに握ると軽く扱いた。
「お客さま、ここはSMプレイの場で行為をするところではないんですよ」
アオイさんは諭すようにそう言うと、スルッとベッドから降りてドアへと向かう。
「ごめんなさい、待って下さい!」
俺はアオイさんを引き留めた。
しかし、アオイさんはドアまで来ると、ドアを内側から施錠した。
そして、ドアを背にこちらを向いて言う。
「本当は本番は無しなんですが、特別ですよ」
そう言うと腰の辺りに手を掛けた、そして肌色のラバースパッツを下ろしていく。
“え、そんなの履いてたの?“
驚きと同時にもう一つ驚かされる。
それはアオイさんのラバースパッツの下からラバーで覆われた女性器が現れたから。
ラバースパッツをその場に脱ぎ捨てるとアオイさんは俺のいるベッドへと戻ってきた。
そして、互いの体を確かめるように抱き合った。
俺とアオイさんはラバー越しではあるが交わった。
何度も何度も。
これほど相性がいいとは想像もしていなかった。
俺はアオイさんに心も体も奪われた。
大満足の俺にアオイさんが言う。
「時間はまだありますので、拘束プレイしてみますか?」
俺は大きく頷いた。
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