第5話 風俗店ラバー着用編
初めて来るラバープレイのできるお店。
入る前からドキドキしている。
お店に一歩足を踏み入れると、独特な甘いラバーの香りと独特な雰囲気に圧倒される。
店員さんが現れたが、その姿は全身が透明のラバーで覆われていて、黒いラバーのワンピースを着ている。
足元もニーハイブーツだがブーツもラバーのようだ。
顔は目と口が空いている。
目にはアイシャドウとつけまつ毛、口には真っ赤な口紅でいかにもといった感じだった。
「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」
俺が頷くと、矢継ぎ早に質問してくる。
「このお店は初めてですか?ラバープレイの経験は?」
俺は質問に首を横に振る。
「分かりました、全く初めてですね、どうしましょうか」
「責める側と責められる側、ラバースーツを着用も選べますが」
俺は責められる側でラバースーツを全身を肌の露出がなく覆うものを選んだ。
あと、プレイはハードかソフトや、どう言った責めを要望するのか聞かれたので、妻の状況に少しでも近づけるようにお願いした。
ちなみに、相手も同じように全身ラバーを着用してのプレイをお願いした。
身長や体重などを簡単に聞かれた後、個室へと案内される。
壁が四方真っ黒な個室には、赤いソファーやベッドが置かれていた。
それほど広くない部屋だがプレイするには十分な広さはある。
『コン、コン、コン』
「はい!」
ノックの後、入ってきたのは綺麗で大人しそうな女性だった。
「失礼します、担当させて頂きますアオイと申します」
バスローブ姿のアオイさんは、ラバープレイとは縁遠いイメージすら感じる女性というのが、俺の第一印象だった。
アオイさんの手には黒のラバースーツとカゴの中には拘束具らしきものが入っているのが見えた。
「初めてなもので、よろしくお願いします」
俺はアオイさんに挨拶をした。
「よろしくお願いします、普段、私は拘束されて責められる側なんですが、お客さまが初めてということもあり、ハードなプレイをご希望されていないと聞いてますので、私が担当させて頂きます」
丁寧に頭を下げるアオイさん。
まずはラバースーツの着用方法から教えてもらう事に。
まずは裸になるように言われて着ていたものをすべて脱いだ。
少し恥ずかしいが、アオイさんは全く動揺している様子はない。
俺が服を脱いでいる間も淡々とラバースーツの準備を進めている。
「あ、脱ぎ終わりましたら、ドレッシングエイドを塗っていきますね」
アオイさんはそう言うと、俺の足にスプレーしながら液体を塗り広げていく。
「コレって?」
「あ、コレはラバーを着る時の潤滑剤です、コレを塗ってから着ると着やすいんですよ」
塗ってもらいながら、頷いていたがアオイさんの手は足先からどんどん俺の股間の方へと上がってくる。
「あっ、ごめんなさい、そこは自分でやります」
そう言った俺を見てアオイさんは笑顔を見せる。
「ドレッシングエイドはラバースーツを着やすくするためなので、腕や足には塗りますが、そこには塗りませんよ」
俺はその言葉に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしてアオイさんと一緒に笑った。
腕にドレッシングエイドを自分で塗っている間にアオイさんは俺が着る黒いラバースーツの内側にもドレッシングエイドを塗り込んでくれていた。
ドレッシングエイドを塗って下準備が終わると、ラバースーツの背中のファスナーが大きく開かれた所から俺はアオイさんに手伝ってもらいながら足を通していく。
鑑賞はヌルッとしていて、冷んやり。
そのまま足を入れていくと、俺の足が見る見る黒く光沢のある無機質なものへと変わっていく。
足からは程よい圧迫感を感じるが不快ではない。
両足を通すと、アオイさんが背後に回ってラバースーツをたくし上げてくれた。
お尻まですっぽりと黒いラバースーツに包まれた。
程よい圧迫感に気分が昂揚して、股の辺りを見るとペニスが自分でも気づかぬうちに勃起していた。
肌に張り付くように密着したラバースーツを着ているので、勃起したペニスはラバースーツの中でクッキリと浮き彫りにしていた。
恥ずかしくなり手で隠そうとした俺の手をアオイさんは優しく除ける。
そして、俺の浮き彫りになった陰茎を撫でる。
あまりの気持ちの良さに、身震いする俺を見てアオイさんは微笑んでいた。
そして、ラバースーツについているペニスケースへと誘導する。
その後、腕も通してグローブもソックスも一体となったラバースーツを着用した。
少し窮屈な箇所もあるが、オーダーメイドではないので、これでもかなりいい感じだとアオイさんは教えてくれた。
首から下が黒いラバースーツに覆われた俺。
黒いラバーマスクを手にしているアオイさんに、受付で相手にもラバースーツを着てもらうようにお願いしていた旨を伝えた。
なぜなら、俺はどうしてもアオイさんのラバースーツ姿を見てみたくなったから。
「そうでしたね、じゃあ私もラバースーツ姿になりますね」
そう言ってバスローブを脱いだアオイさんの体に釘付けになった。
アオイさんはすでにラバースーツを着ていた。
それも肌色のラバースーツ。
俺の体にドレッシングエイドを塗って貰っている時、確かにアオイさんの手はテカテカしていた。
それはドレッシングエイドを塗るために手袋をしていると思っていたのだが、そうではなかった。
もうすでにラバースーツを着ていたのだ。
ラバースーツは七海が着ていて、俺も着せられた黒いラバースーツしかないと勝手に思い込んでいたので、肌色のラバースーツは正直衝撃的であった。
それに肌色のラバースーツは透けてアオイさんの乳首や乳輪、おへそや下の毛も薄らと見えていた。
隠されているのに見えている、そんな肌色のラバーの体を凝視しているとアオイさんが言った。
「恥ずかしいからあまり見ないで下さい、私隠れちゃいますよ!」
そう言うと胸元に垂れ下がっていた肌色のマスクを髪を簡単に纏めると被った。
アオイさんの色っぽい唇だけがマスクから覗く。
目の所も肌色のラバーで覆われてしまったので、見えるのだろうかと思っているとアオイさんは頭の後ろにも手をやると、背中側にも垂れていたマスクも被った。
今度はアオイさんの唇も全て呑み込み、ノッペラボウのマネキン人形が俺の前に現れた。
「あの… 」
見えているのか呼吸は大丈夫なのか聞こうとした俺を置いて、アオイさんは俺の被る黒いラバーマスクを手にすると、軽くドレッシングエイドを塗り俺に被せてくれた。
“質問は不要だな“
そう思いながら、マスクを被せてもらい俺も全身ラバースーツに包まれた。
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