第3話 将来

彼女の困った顔が私をはっきりと現実に戻した。ああ、これはダメなのかもしれない。



彼女の自由を奪おうとしている自分が憎くなった。彼女が頬を赤らめながら困っている顔をし、私を見ずに足元を見ている。彼女はその姿さえも美しかった。




そこで私たちは時間を置くことにした。自分のことだけしか考えられないようでは、王にはなれないからだ。それは、ただの言い訳で、ただ私が聞くのが怖かったのである。




1週間経ち、夕暮れが早くなった、冬が近づいていることが肌に感じる。私は少なくとも弟より早く結婚しなければならなかったが、愛する人と結婚したい気持ちと自分の意思だけでは決定することのできない自分の人生に嫌気がさしていた。私の気持ちはもう伝えたので待つことしかできない。私にはそれしかないのだ。




私が例え断っても王になることは確実だが、妻は王女になることは確実ではなかったのだから、彼女は、一生を共にする相手が私でいいのか考えなければならなかった。



そして、それからまた1週間後やっと彼女から連絡があった。次のお休みの日に会えませんかと書いてあった。私は伝言通り他のものに伝え外出許可をいただいた。




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