二話①

 小鳥のさえずりと柔らかな朝日によって白髪金眼の翼人が目を覚ます。

ゆったりと開かれた瞳には懐かしさのある調度品の数々、ごろりと身体を転がして窓際に視線を向ければ、鉢植えから伸びたお化け人参の葉が揺れている。


「んっ…」

(そういえば昨日はお風呂で寝ちゃったんだっけ。みんなには運んでもらったお礼を言っておかないと)

 身体を起こして伸びをすれば自然と欠伸あくびが漏れ出る。


 窓際まで歩き、外の様子を眺めれば日の位置はまだまだ低く、夜明けと早朝の間くらいであろう。


(ちょっと散歩しようかなー)

 思い立ったがなんとやら。衣装棚から取り出した手頃な上着を腰に巻き、ベランダから飛び降りる。朱い翼を広げ落下の勢いを殺して、香月かづき屋敷の庭園に降り立った素楽は、腰に巻いた上着を羽織り散歩を始める。


 生まれたときから知っている大庭園は手入れが行き届いており、晩春に相応しい花々があちらこちらで花弁を揺らしている。

 大きな池を中心として一周ぐるりと回れる遊歩道、初夏であればホタルが飛び交い幻想的な風景を作り出すこの庭園は、桧井庭園五十選の一つにも数えられる場所だ。


 そんな遊歩道から逸れる形で木々の合間を抜ける素楽そら、目的地には明るい橙色をした果実を付けた立木がある。手頃な位置にある果実をもぎ取り、皮を剥いて瑞々しい果肉を食む。主張こそ控えめだが、甘さと酸味のちょうど良いこれは枇杷びわの実だ。


「うん、おいし」

 ニコニコと口角を上げながら枇杷を味わっていれば、彼女の後方から発せられる足音が耳に届く。


「おやおや、こんなところに泥棒が、これは大捕物になりそうですね」

 ほっほっほ、と笑い声を添える彼は一昌かずまさ、香月家の家令だ。


「一昌、おはよー」

「はい、おはようございます姫様。こうして枇杷をつまんでいるのも懐かしいですね、どれ私も」

 彼は枇杷を食むと、これで共犯ですね、などと笑みを浮かべている。おちゃめさんだ。

 一昌を加えて散歩を再開する。独りになりたかった訳ではないので、とりとめのない会話をしながら遊歩道を進む。


「ところで姫様、賊と羽の付いた蜥蜴よくりゅう相手に初陣を飾ったと私は聞き及びましたが、なにか異常はございませんか?」


「異常って?」

「心の病やそれに類するものや、飲食などの一部の行動に支障をきたすといったものです。戦場の経験というのは良くない影響を人に与えることがございますので」


「今のところはなんともないかな、十分に元気だよー」

「ならば良いのですが。もし今後、異常が現れたのならば旦那様や私めにお伝えください」

「りょーかい。…いい気分ではなかったけど、松野に住まう皆のためなら安いものだよ」

「…気というのは張りすぎるのもよろしくないので、適度に緩めてくださいね。姫様に何かあれば、悲しむ者は多くおります故」

 民を護るのが貴族の義務、そういった思考が強い素楽だ。未熟な分、力を抜くことを失念し張り詰めた弦が弾ける可能性を、一昌は憂えたのだろう。


 ここまで心配されているとは露ほども考えていなかったのだろう。驚いた表情を見せた彼女は、先達の忠告を心に書き留める。


「りょーかい。…ありがとね一昌」

 忙しい朝、そんな中で同行を希望した理由を察した素楽は小さく礼を告げる。照れくさそうな表情で、頬をきながらだ。


 一昌はニコリと相好を崩し、会釈をして仕事へと戻っていく。

 庭を一周りして使用人に見つかるまで、素楽の散歩は続いた。ベランダから飛び降りないように、と小さな雷のおまけ付きで。


―――


 朝食時、素楽は百花ももかに抱えられて頬ずりされている。十六歳、秋の終わりには十七歳になるというのに、この扱いはどうなのだろう、と考えた素楽だった。


 食堂に入った瞬間、挨拶を終えると同時に百花に捕まった素楽は、そのまま猫可愛がりで今に至る。助けを求めるように香月の男衆に目配せを行うが、瞳を逸らされ援軍は望めないようだ。


「百花母さん、その…このままじゃ食事ができなくて」

「そうねぇ、もっと小忠実に帰って来てくれるなら考えないこともないわ。半年も家に帰ってこないなんて思いもしなかったのよ?新年の挨拶に帰ってくるわけでも、手紙の一つを送ってくるわけでもなく。香月の家名が重くなって逃げてしまったのではないかと、不安だったのですからね」


「うっ、ごめんなさい。次は天夏祭あまなつさいの前には帰ってくるね」

 松野の冬は他方と比べて温かく、冬の始め頃に四格へと昇格した素楽は、請け負える依頼が増え方方へと飛び回っていたのだ。そのまま季節は春へと変わり、楽しい楽しい春の採取へと移行していき今に至る。


 冒険者としての仕事に対して、熱意に溢れ没頭し生き生きとしていた時頃であった。


「よろしい。天夏以降も定期的に顔を出すように、いいですね」

 解放された素楽は、はーい、と間延びした返事をしながら食卓へと着く。

 満足気な百花は心做ここなしかツヤツヤしているように見える。


「おはよー」

 抱えられていたので朝の挨拶をしそびれていた故、遅れての挨拶を家族と交わす。


「そうだ、とおる兄ちゃんに見てもらいたい本があって、どこかで時間ある?」

「本?面白い魔法書でも仕入れたのかな?それならば時間などいくらでも作るよ」

 眠そうな瞳をした鳩羽鼠はとばねずみ色の髪をした男、香月家長子の徹だ。若くして松野魔法局の長として、魔法師たちを統べている。


 基本的な興味の殆どが魔法と魔導具に向いているうえ、それなりの頻度で問題を起こす問題児の代表格だが、松野に欠くことの出来ない人材だ。


 そんな優秀な兄に、先日の朝市で購入した本の解明を手伝ってもらおうという魂胆だ。もしも未知や古代の魔法書であれば、大喜びで研究をしてくるだろうと。


「全文文字だから魔法書ではないと思うけど、よくわからないんだよね。全く知らない言語だからさー」

「使える言語は大体一緒なのだから、素楽にわからないのなら私にもわからないと思うけどね。…今日一日借りてもいいかい?仕事の合間にでも目を通しておくよ」

「わかったー」

 長閑のどかな朝食時、団欒だんらんとした時間を過ごすのであった。


―――


「この度はお招きいただき嬉しく思います、百花母様」

 暖かな日差しの心地よい八つ時、庭園の東屋にて可愛らしい衣装に包まれた素楽は慇懃いんぎんな礼をしていた。


 ごく身近な女性陣による小さなお茶会だ。昨日の今日、というか本日急遽きゅうきょ開催が決まったので、参加できる者が限られたというべきか。

 先ずは主宰の香月百花、素楽の姿をみて満面の笑みを浮かべている。隣にはすず、こちらはのんびりと茶請けを食み、茶を飲んでいる。


 その次は、来年の初夏に素楽の義姉になる幼馴染の佐平梢恵さひらこずえだ。佐平、ということは組合長をしている玄鐘げんしょうの孫娘である。丸みのある三角耳が頭頂部に、丸々と垂れた尻尾が腰部にあり、純人すみびと然とした顔の目元は垂れている。タヌキ系の獣人だ。


 徹の婚約者で騎士として城に仕える姫の一人である。本日はちょうど休みだったことと、偶然にも香月屋敷に顔を出していたために、百花に捕まりお茶会に参加する運びとなった。


 あくまでお茶会、形式張った挨拶を行い体裁を整える。身内の集まりであっても、しっかりと場を弁えるのが貴族というものだ。


「ようこそ素楽さん、急拵きゅうごしらえで恥ずかしく思いますが存分に楽しんでいってくださいね」

 数々の社交というなの戦場を駆け抜けてきた猛者である百花は、キリッと表情を切り替えて来席者たる素楽を持て成す。


 既に手を付けている者もいるのだが、茶葉や茶請けの紹介も主宰の仕事だ。本日の茶葉は百花の実家である山吹から買い付けた高級茶葉だそうだ。

 茶請けにはアルファホールと呼ばれる、ギジェンから伝わった菓子が用意されている。扁桃あーもんど肉桂しなもん、蜂蜜の入った焼き菓子で表面には砂糖がまぶされている。


「…こんなところで良いかしらね」

 肩肘の貼った形式的な挨拶を終えた百花は、素楽の後に控えていた愛理あいりを呼び寄せる。


「さすが愛理ね、今日の衣装も素晴らしいわ。特に珊晶樹さんしょうじゅの髪飾りの色合いと配置、衣装との兼ね合い、どれをとっても文句をつける人はいないでしょう。貴女に任せたのは正解でした」

「わかっていただけましたか。昨日、お茶会を行うと決まったその時から、寝る間を惜しんで脳内で考えうる全ての組み合わせを模索し、最善たる結果を導き出しました。本日はよく晴れ、庭園の花々が色鮮やかに咲き誇ると思いましたので、偽神ひとつくりのかみ馬酔木姫あしびひめの出会いし花の楽園を基調とした合わせとなっております」


「ふふっ、つまり天賜てんしの詩、第八篇にある―――」

 百花と愛理の二人は素楽の服装について厚く、いや篤く語り合う。そう、篤くだ。


 芸術鑑賞というのは社交において一般的かつ人気なのだが、素楽を着飾って語り合うのはこの二人くらいである。

 普段は表情も変えずに淡々と話をする愛理だが、素楽を着飾ることなればタガが外れ饒舌になる。着せかえ人形にされる本人からすれば、なにが面白いのか理解に欠けるのだが、楽しげな空気に水を差すのも気が引けるというもので他人事の様に接するようになった。


「いやー、始まったねー」

「ほんとすごいねぇ」

「始まりましたわね…。ごきげんよう、久しぶりね」

「久しぶりー」

 完全に置いてきぼりの三人は、耳に流れ込む感想会を反対の耳から逃しながら、茶を楽しみながら茶請けを食む。


 香月家家人で茶を楽しむ時は、いつもこんな調子なので素楽と鈴は慣れたもので、何度か立ち会ったことのある梢恵は、多少引きながらも対応できている。


「孫が生まれたらもっとすごい事になるかもね、徹兄ちゃんとは順調?」

「えええ、ええ、じゅ順調よ!順風満帆、兎の登り坂、鯉の滝登り!」

 孫と言う単語で色々と想像したのか、頬を染めた梢恵は矢継ぎ早に言葉を吐き出す。最後の魚は場違いな気がしないでもないが。


「それは良かった。甥っ子姪っ子が拝めるのを楽しみにしてるね、梢恵義姉ねえさん」

 普段は凛として落ち着いた姫なのだが、色恋事となると緊張しい性格となってしまう。今は素楽からの追撃で、顔を真っ赤にし口をはくはくと動かしている。


「ままま、任せなさいっ!」

 立派な胸を張っているものの、口端はプルプルと震えており説得力というものに欠ける。

 とはいえ順調というのは嘘ではなく、二人でいるときは仲睦まじい様子が確認されている。


「ふー…。それよりも素楽の方はどうなのよ。まだ婚約者もいないのでしょ?」

「んー、父さんと母様に任せてるからわからないかなー。領内で決めるならまさるくんと婚約して石堂いしどう家に嫁ぐか、城仕えの官人から婿に貰うくらいじゃない?」


「なに他人事みたいにいってるのよ…」

「政の一部だからね」

 自身の婚姻を政の道具くらいにしか考えていない未来の義妹の様子に、梢恵はため息を吐き出しながら頭を抱える。


(お義父様お義母様、徹さんとよく相談したほうがいいわね、これは…。というかお祖父様と同じくらい、お祖父様より古風で貴族的な思考なんじゃないかしら…)

 桧井ひいては松野では貴族同士なら、ある程度の恋愛婚が成立する。あくまで見合う相手の中から互いに選べるというものだが、一から十まで損得勘定で決める、といった婚姻は少なくなっている。


 徹と梢恵も許嫁や政略結婚ではない。結果的に家の間で利益が生まれたり、取り決めがなされたりはしたものの、恋愛の末の婚約であることには違いない。


 他でいえば宗雪そうせつと百花も恋愛婚だし、文虎ふみとら長束なづか夫人もだったりする。

 そんな訳で素楽の考えは前時代的といって差し支えはないし、恋愛のれの字も知らない。

 香月の女性が集まる茶会は賑やかに過ぎ去るのであった。


―――


 小柄な青鹿毛あおかげの馬、その背で揺られながら素楽は松野の街、その郊外を小気味よい律動で速歩あるくく。


 この馬こそが東風はるかぜだ。今現在は楽しげに尻尾を揺らしながら歩いているものの、街を出るまでは一苦労、どころか三苦労くらいしている。

 しばらく顔を見ていなかった愛馬の顔を拝みにいったところ、素楽の顔を見るなり大暴れをし遠乗りでもしなければ収拾がつかない状況となってしまった。顔を出さなかった自身に落ち度があるという自覚はあったため、急ぎ遊びに出かける運びとなった。


 しかしながら気性が荒く、人だろうが馬だろうが動くものを見れば威嚇するような悍馬かんば。香月屋敷から何度も何度もなだめ、やっとの思いで松野の街を出たのである。

 街から出てしまえばご機嫌な東風の背で揺られるだけの仕事となる。危険のない場所を中心にのんびりとした遠乗りのお時間となっていた。


「気持ちい風だねー」

 言葉をかけつつ首を撫でていれば、東風も気持ちよさそうな声で返答をしてくるではないか。主が不在の鬱憤うっぷんは殆ど晴れたようだ。

 河原や草原など回っていれば、日は傾き天は茜に染まり始める。ほぼ半日の間、素楽は東風との時間を過ごしたことになる。


「そろそろ帰ろうか、明日は騎射の練習をしようね。今年は騎射会にでるから、東風には活躍してもらうよー」

 機嫌が頂天まで上向いた彼女を落ち着かせながら、帰路に着く最中に一つの馬車を見つける。二頭立てのほろ馬車で、日よけ雨よけの幌で覆われた内部には、見慣れた男たちが狭そうに押し込まれている。長命ちょうめいたち傭兵団だ。


 賊討伐の仕事が終わり松野に帰っている最中なのだろう、遠乗りの最中にもちらほら冒険者を見かけていた。


「やっほー、奇遇だねー」

「ん?ああ?ああ!赤羽じゃねえか!なんだ地上を走ってるなんて珍しいじゃねえの」

「あはは、愛馬の接待中だよ」

 何故に馬に対して接待が必要なのか理解できない面々であったが、青鹿毛で小柄な素楽の愛馬という情報から香月の悍馬だとたどり着くものもいる。


「もしかしてその、今にもあたしらに噛みつこうかっていう馬が東風ですかい?」

 森人の傭兵、聡耳そうじだ。


「そうだよー、可愛いでしょ。こらこら威嚇しないの」

 先程までの機嫌はどこへやら、馬車馬に対して威嚇し怯えさせている。素楽が背に乗り宥めているからマシな方なのだが、事情を知らない者がみればとんでもない悍馬荒馬あれうまにしか見えない。いや悍馬なのは事実であるが。


「うわっ、落ち着いてー、大丈夫大丈夫。っと、ご機嫌斜めになっちゃいそうだから、そろそろ行くよ。またねー」

 小さく手を振っていた彼女らは、傭兵団からはすぐさま見えなくなる。


「…嵐のような、っていうのはこういう事をいうんだな」

「ちげえねえな」

 傭兵団の面々はくつくつと笑いを漏らしはじめる。


「なあ聡耳、アレが早駆けに出るって情報はあるか?」

「さあ、ちっとわかりませんねえ。ただまあ、野盗騒ぎで騎士として出てきたんで、顔見せがてら騎射会にはでるんじゃないんですかい?」


「ちと軍資金を集めとくか」

「あの弩級悍馬に賭けるんですかい?」

「あんな速い馬みたことないぜ?なあ?」

「風みたいに走ってたしなあ」「あー、なんだっけ。騎手がいれば最高の名馬になる馬だったか?」「ああ、去年聞いた気がするな」

 賭け事の話となれば傭兵団は盛り上がる。その筋では東風は有名だったりする。走れば、乗り手がいれば、どんな馬よりも速い駿馬を香月が飼っていると。


「…悪かない話かもしれませんねえ」

 吉と出るか凶と出るか、博打の算段などというくだらない事に頭を回す彼らは非常に楽しそうであった。


―――


 厩舎きゅうしゃに東風を預けた帰り、素楽は薬草園にて鈴を見つけて駆け寄る。鈴の方も素楽に気がついたようだ。


「おかえり、どこに遊びに行ってたんだい?」

「ただいまー、松野の周りをうろうろとね。母さんは薬草いじり?」

 作業用の衣服と両手の羽毛には土汚れがある。香月家お抱えの薬師兼宗雪の妾として、小さくない規模の薬草園を与えられており管理している。香月屋敷の大庭園と違い、人に見せるものではないことから知名度こそないが、こちらも丁寧に手入れをされた綺麗な場所である。


 見る人が見れば眼を見張る薬草園で、一般的な薬草は当然ながら希少なものまで栽培され、一角には温室と寒室まで完備されている。一年を通して温暖な松野では、寒冷地の薬草を栽培できる寒室は値が張る一品で、ちょっとした家が立つ程だ。


「そんなところさ。ちょっと手伝って欲しいことがあるのだけど、いいかい?」

「いいよー、何すればいいの?」


「あの大鉢を運んできて欲しいのさ。重いし落とすと割れちまうから、少しずつ運ぶんだよ」

「はーい」

 倉庫の手前に重ねられた大きめな植木鉢、人様に見せる薬草園ではないので簡素な陶器製だ。


 一つ一つがそれなりの重さの植木鉢を三つ重ねで持ち上げる。全てではないから少しずつという屁理屈なのだろう、小柄な身体からは想像できないような力で、テキパキと植木鉢を運搬し鈴の指示通りに並べていく。


「助かったよ。これで苗を移せるようになるね」

 手巾で手を拭いた鈴は、頑張った素楽の頭を撫でながら相好を崩す。


「どういたしましてー」

「そういえばさ、帰ってきた日に百花さんとあんたの寝顔を見に部屋に忍び込んだんだけども、そんときにお化け人参がぴぃぴぃしてて、あんなのどこから引っこ抜いてきたんだい?」


「あの子はね、前の夏に山で干からびてたんだ。鉢に植えて水を上げてたら元気になってねー。名前はニンジンっていうんだよ」

「ふふ、かわいい名前だね。にしても天然物を一年も栽培できてるなんて珍しいことだから、しっかりとお世話をするんだよ」

「うん!」

 辺りは暗くなり星がちらほらと姿を見せ始めている。あまりの帰りの遅さに鈴の心配をした使用人に発見され、親子は仲良くお小言をいただくのであった。

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