第3話 遭遇

 また一つ、大きくうねった突風によって吹雪が軌道を変え、真横から大樹を叩く。

 その一撃で限界を迎えたのか、大木の幹に亀裂が走り、メキメキと音を立てて薙ぎ倒されてしまった。

 ずぅんという轟音と共に積雪を巻き上げるその様を、たいまつの明かりを頼りに眺めていたマウマウが呟く。


「おー、すっげえ! 自然の力ってのは凄まじいもんだなぁ、近くにいたらお陀仏だぶつだったよぉ」


 誰に語り掛けるでもなく、大きな独り言を吐き出しながら、彼女は暗闇の中を進んでいく。

 吹き付ける雪が容赦なく外套の上に積もっていくが、それを何度も振り払い、ただざくざくと無遠慮に足跡を残していった。


 本来、このような猛吹雪の夜ならば、ろくに視界など確保できない。

 たいまつこそ持っているが、風と雪に攻め立てられ、先端の炎は実に頼りなく縮こまってしまっている。


 マウマウは目から入ってくる情報ではなく、嗅覚や聴覚に伝わってくるわずかな“信号”を頼りに、大胆に歩いていく。


 最後の“咆哮”から、もう随分と時間が経っていた。

 予測ではそろそろその姿だけでも見えてくると思っていたが、いまだにそのシルエット一つ発見することができずにいる。

 “白氷熊ツンドラベア”――狩人らを脅かす存在が見つからないことに、マウマウは立ち止まり、ため息をついてしまう。


「おっかしいなぁ、こっちの方向だと思ったんだけどなぁ。寒いから、もう穴倉に帰っちゃったのかな?」


 きょろきょろと見渡していると、また一つ、背後で樹木がきしむ“めきり”という音が響いた。

 吹雪はその強さを増す一方で、このままだとマウマウも再び遭難しかねない。

 そもそも外套一枚で防げるほど、雪国の夜は甘くはなかった。


 身を震わせながら、マウマウはくしゃみをしてしまう。


「あー、さっぶ! うぅ……まぁ、大人しくしてくれるなら、それで良いかぁ。とっとと帰って、また鍋でも食べて温――」


 きびすを返し、元来た道を戻ろうとするマウマウ。

 一方、軋んでいた大木が鈍い音を立ててまた一つ、地面に砕け落ちた。

 ちらりとその方向に目をやって、彼女は思わず足を止める。


「――あっ」


 間抜けな一言が、口をついて出てしまった。

 マウマウは立ち止まったまま、たいまつの先端を音の方向へとかざす。

 微かな明かりに照らし出されたのは、粉々になった大樹――そして、その向こう側に立っている、“影”だった。


 “それ”は、明らかにこちらを見て、うなっていた。

 全身を覆う体毛は雪と同じ白に染まっており、吹き付けられる雪を受けて、景色そのものに擬態しているかのようである。

 

 巨大な“熊”は、歯をむき出しにし、殺意に満ち満ちた眼差しでマウマウを睨みつけていた。

 強烈な視線を受け止めながらもマウマウはただゆっくりと、視線を上へ上へと持ち上げていく。


 でかい――ただそんな、シンプルな感情が沸き上がってくる。


 目測でも、その体躯たいくはマウマウの倍以上。

 3メートルはゆうに超える巨体が、事もあろうに二足で立ち上がり、遥か頭上からマウマウを見下ろしているのだ。


 “かろろろろ”という独特の音色が、微かに開いた熊の口元からあふれ出ている。

 丸太のように巨大な両腕をだらりとおろし、微動だにせず目の前にいる“獲物”を見定めていた。


 “白氷熊ツンドラベア”――突如現れた巨大な“獣”に対し、マウマウは事もあろうに笑顔を浮かべ、語り掛ける。


「うぉぉぉ、でっけえ! 良くそこまで育ったなぁ。どうもぉ、こんばんはぁ。ご機嫌いかが?」


 肩の力を抜いて喋るマウマウが不意に出した一歩が、ついに“引き金”となってしまう。

 瞬間、“白氷熊ツンドラベア”は凄まじい咆哮ほうこうと共に腕を振り上げる。

 大気が波打つ中、突風を真正面から受けながらも、マウマウが目を見開いた。


 “熊”の両腕の先端から肘にかけて、体毛が真っ赤に染まる。

 その独特の紋様――“狂獣化バーサク”の証を纏った腕を、迷うことなく振りぬいた。

 すくいあげるような下からの軌道が、足元の積雪をえぐり、正面へと吹き飛ばす。


 肉体を貫いた“殺意”の束に、マウマウが声を上げ、跳んだ。


「う――わぁあああっとお!?」


 間一髪、真横に飛翔したことで、飛来した“雪塊”の直撃を避けることができた。

 吹き飛んだ雪が延長線上の大樹にぶつかり、一撃でその幹をへし折ってしまう。


 圧倒的な体躯と凄まじい怪力はもちろんだが、なにより“獣”が雪という環境を“投擲武器”として利用したことに、驚愕してしまった。

 マウマウは着地しながらも、こちらを見下ろす巨体に向けて笑う。


「おーおー、やっべえなぁ、こりゃあ。シエロが言ってた通りだ。こんなのいたら、おちおち寝てらんないや。ここは一つ、あたしの全力で――あれ?」


 腰を落とし構えを作りながら、マウマウは首元に手を伸ばす。

 しかし、いつもあるはずの“感触”がないことに、目を見開いてしまった。


 いつも革紐で首にかけ、ここぞという時に身に着ける愛用の“鉄兜”がない。

 何度も念入りに確かめるが、どこにもそれがないことに狼狽うろたえ、“熊”を前にして「あれ!?」と何度も声を上げてしまう。


 “白氷熊ツンドラベア”が身を乗り出してくる中、ついにマウマウはそれをシエロの家に置き忘れたことに気付く。


「あー、あららら……やっちゃったぁ、うっかりしてたなぁ、こりゃ」


 ずん、と大地が揺れた。

 慌てて振り向くと、“白氷熊ツンドラベア”が巨大な足を一歩踏み込んできている。

 距離を詰められ、マウマウ慌てて“熊”に向けて弁明してしまう。


「ちょ、ちょっと待った! ごめん、忘れ物しちゃってさ! いや、あれがないと、本気になれないんだよ、あたし! だから、ちょっと一旦この場は、なかったことにして、今日はお互いゆっくりと家でお休みってことで――」


 こんな状況になってすら、実にべらべらと多くを語るマウマウだったが、あいにく、“獣”に人語が伝わるわけなどない。

 ましてや、彼女の都合などはなから、この巨大な“熊”にとってはどうでも良い事なのだ。


 目の前にいる、小さくて脆弱ぜいじゃくな“餌”を狩る。

 そんな本能に突き動かされ、再び“熊”は腕を振り上げた。


 マウマウの叫び声と、吹雪が暴れる音。

 それらを巨大な“熊”の咆哮と、振り抜かれる腕の音が突き破り、かき消してしまった。




 ***




 突如、木戸を叩く乾いた音が響き、シエロは弓を構えたまま息を呑んでしまう。

 だが、続いて聞こえてきたしゃがれ声に、緊張の糸が緩む。


「おうい、シエロ。無事かぁ?」


 慌てて木戸を開けると、そこには見慣れた老人が立っていた。

 少女は彼の姿に、反射的に笑顔を浮かべる。


「ダビィ! どうしたの、こんな夜中に?」

「おお、無事だったか。いやぁ、例の“声”が聞こえたもんだから、こりゃあえらいことになったと思ってな」


 全身を防寒着で固めているせいか、老人の目元のみが見える。

 それでも、シエロを見てしわまみれの顔がくしゃりと嬉しそうに歪んだのは分かった。


 木戸から中に招き入れると、老人は体の雪を落とし、分厚い外套を脱ぎ捨てる。

 フードを脱ぐと、頭頂部だけ髪が残された特徴的な禿げ頭があらわになった。


 老狩人・ダビィは「邪魔するぜえ」と部屋の中に上がり、愛用のランタンを中央に置く。

 中には“焔鱗石”と呼ばれる特殊な魔鉱石が入っており、目盛りを操作することで“マナ”の供給量を調整し、明るさを変化させられる。

 ぽぉっと部屋の中が明るくなり、ダビィとシエロの顔がようやく露になった。


 ダビィはどかりとあぐらをかき、担いでいた得物のライフルを置いてため息をつく。


「方向が方向だったもんだから、もしかしたらと心配してたんだぜ。もし小屋がぺしゃんこになってたらと思うと、いてもたってもいられなくってよ」

「心配して来てくれたんだね、ありがとう。でも大丈夫。今のところ、“白氷熊ツンドラベア”の気配はないよ」

「そいつぁ、良かったぜ。しかし、まだ油断はできねえ。ひとまず朝日が昇るまではな」


 シエロは緊張した面持ちで「うん」と頷く。

 ダビィはこの集落の狩人達の中でも、最古参の人間だ。

 それゆえに土地勘も豊富で、狩人としての知見や腕前も右に出る者はいない。

 シエロ自身、狩人としてのノウハウのほとんどを、この老人から教わったのだ。


 ダビィはシエロの無事を察し、嬉しそうに笑っている。

 狩りの中で獣に着けられた顔の巨大な傷と、ランタンの明かりでより濃く影が刻まれたしわの数々が、暗い部屋の中に浮かび上がっていた。


 心強い援軍の登場に、シエロも少しだけ気持ちが落ち着く。

 そんな中、ダビィは部屋の隅に転がっている“狼”の残骸を発見し、問いかけてきた。


「それより、シエロ。ありゃあ、ホワイトウルフの毛皮じゃねえか。こんな数、一人でどうやって仕留めたんだよ?」

「あ……い、いやぁ、私が狩ったんじゃあないんだよ。ちょっと、事情があって……」


 言い淀むシエロに、ダビィは首を傾げる。

 少女はちらりと、床に置かれたままの“鉄兜”を眺め、ため息をついた。


 まだ何も、事態は好転していない。

 シエロは「実は」という前置きの後、ゆっくりと今日起こった出来事を説明し始めた。


 一通りを聞き終え、ダビィは「むう」と顎髭あごひげを撫でる。


「そりゃあまた、奇妙な“客人”だなぁ。しっかし、外に出ていくのだけは何が何でも止めるべきだったぜ。まぁ、お前さんが悪いわけじゃあねえが、この猛吹雪の中、もし“白氷熊ツンドラベア”に見つかっちまえばおしまいだよ。その姉ちゃん――マウマウってのか――そいつがどれだけ凄腕だろうが、素手で“奴”に勝てる人間なんざいねえからな」


 思わずシエロも「だよね」と暗い表情を浮かべてしまった。

 “白氷熊ツンドラベア”は、狩人達でも警戒する難敵だ。

 大量の罠と弓矢、ライフルなどの“機工”の類を総動員して、ようやく一頭仕留められるか否かである。

 ましてや“狂獣化バーサク”状態ともなれば、もはや戦おうということ自体がおこがましい。


「まぁ、俺達まで巻き添えを食っちまうわけにはいかねえやな。その姉ちゃんには悪いが、とにかく今はじっと、一晩を耐えることだよ」


 ダビィの決断は一見、非情なようにも感じられたが、狩人としてやってきたシエロにとっては、至極まっとうな判断だと理解できた。

 マウマウ一人を助けるため、もしシエロやダビィが出向いたところで、何も自体は好転しない。

 猛吹雪の中で遭難する可能性は大いにあるし、“白氷熊ツンドラベア”と戦ったところで、こんな寡兵かへいでは傷一つ負わせられないだろう。

 

 感情やわがままが入り込む余地は、“野生”には存在しない――シエロは弓を手にしたまま、ただ黙してランタンの明かりを見つめていた。


 だが、静寂の中に微かに聞こえた“揺らぎ”を、いち早く少女は察知する。

 目を見開き、意識を研ぎ澄ませた。


「――聞こえる」

「なにい、なんだって?」

「間違いない……これって――」


 しばらくして、ダビィもシエロが言わんとしていることを理解できた。

 唯一、狩人としてダビィがこの少女に劣っているのは、その“耳”の良さだ。

 少女がいち早く捉えた通り、しばらくして“その音”が聞こえてきた。


 ずんっ、ずんっ――何かがゆっくりと、そしてしっかりと、大地を踏みしめる音だ。


 ゆっくり、音をたてないように気を付けながら、ダビィはライフルを手にする。

 シエロも弓に一矢をつがえながら、少しだけ腰を上げた。


 ずんっ、ずんっ、ずんっ――小屋が軋み、床が揺れる。


 着実に、迷うことなく、その音はこちらへと近付いてきている。

 二人の狩人はほぼ同時に、“最悪”の事態を想定し始めていた。

 明らかにこちらに向かってきている“足音”を受け、互いの武器を手に、身構える。


 二人の肉体に、じっとりと汗が浮かび上がっていた。

 歯を食いしばり、脳裏で無数の攻防を想定する。

 姿を現すであろう“怪物”の気配に、ただただ背筋が冷たくなっていくのが、ひどく不快だった。


 ずんっ、ずんっ、ずんっ――ずずずぅん。


 巨大な“圧”が、小屋のすぐそばで止まった。

 ごくりとつばを飲み込み、ライフルの銃口を木戸へと向けるダビィ。

 シエロも同様に、その矢の切っ先を前方に向けようと、持ち上げた。


 だが、外から聞こえてきた微かな声を、少女の耳だけが捉える。


「――えっ?」


 ダビィは慌てて、声を上げたシエロに振りむく。

 だが、少女はただ唖然あぜんとし、口を開いたまま、木戸を見つめて固まっていた。


「お、おい、シエロ。どうした?」


 老人の問いかけは届かない。

 また一つ、外から聞こえてきた“声”に、シエロの意識は向けられていた。


 恐る恐る、少女は木戸へと近付いていく。

 ダビィが「おい!」と声を荒げるも、まるで構わず、木戸のかんぬきを外してしまう。

 少女のその行動にダビィは混乱してしまうが、ライフルの切っ先を戸に向けたまま、身構えた。


 ごくりと生唾を飲み込み、ゆっくりと戸を開くシエロ。

 しかし、滑り込んだ吹雪のせいで、一気に木戸が跳ね開けられてしまった。


 一瞬、吹き込んだ風と雪に顔を覆ってしまうシエロとダビィ。

 慌てて目を開きなおし、そして――絶句した。


「――ッ!!?」


 木戸の外にいた“それ”の姿に、二人は声にならない悲鳴を上げそうになってしまう。

 だが、飛び込んできた光景を正しく認識したことで、“恐怖”ではなく“混乱”が肉体の奥底から湧き上がってくる。


 そこには巨大な白熊がいた。

 狩人達が忌避する災厄のような存在――“白氷熊ツンドラベア”が、シエロの目の前にいる。


 だが、その巨体は動こうとしない。

 大きく開かれた口元には鋭い牙が並び、その隙間からはみ出た巨大な舌がだらりと垂れさがっている。

 そもそも、四肢も口元同様に脱力しきっており、なんとも妙な体勢であった。


 四つ足で立っているのではなく――“なにか”に、持ち上げられている。


 シエロがその事実に察した瞬間、ついにはっきりと“彼女”の声が響いた。


「いやぁ、ごめんごめん! 遅くなっちゃったねえ。ほい、これ、お土産!」


 “白氷熊ツンドラベア”のその下――巨体を持ち上げるように姿を現した“彼女”に、シエロが「ああっ」と驚きの声を上げる。

 マウマウは担ぎ上げていた巨体を放り投げ、すぐ脇に落とす。

 ずぅぅん、と音を立て、熊の巨体が力なく横たわった。


 “白氷熊ツンドラベア”は、絶命していた。

 見れば胸部が陥没しており、それが致命傷となったのであろう。

 外部からの強烈な“力”が、怪物の息の根を止めてしまったのである。


 そのあまりにも浮世離れした光景に、遅れて出てきたダビィも「なんてこった」と声を上げた。

 一方、シエロは熊の巨体ではなく、それを担いできたマウマウを見つめる。


 まったくの無傷であった。

 つい先刻とまるで変わらない笑顔の彼女に、シエロは力なく問いかける。


「こ、これ、どうして……一体、なにが……」

「まさか、こんなにでっかい“熊”だったなんてねえ。いやぁ、焦ったよ。兜、置き忘れて出ちゃったから、一時はどうなる事かと思ってさ」


 相変わらずマイペースに、言いたいことをべらべらと喋るマウマウ。

 一方、肩の力が抜けたままのシエロは、熊を指差しながらなんとか言葉を絞り出す。


「ど、どうやったの? これ、まさか――」

「へ? どうやったって、なにが?」

「この“熊”……一体、どうやって……!?」


 興奮し言葉にならないシエロの問いに、マウマウは「あ~」と納得し、答えてくれた。


「いやぁ、待ってって言ったけど聞いてくれないからさぁ。一発、カウンターぶっこんだんだけど、それでぶっ倒れちゃったんだよ」

「か、カウンター? それってつまり……素手、で?」

「うん、そう! なんかあっさりやっつけれちゃったんで、拍子抜けだよお。こいつ、そんなに強かったの? 体でかい癖に、ちゃんと鍛錬しないからこんなことになるんだぞ」


 挙句、絶命した熊に向かって、説教を始めるマウマウ。

 その姿を見ているシエロら狩人達は、ただただ唖然としたまま、吹雪に身をさらすしかない。


 ――ありえない。


 魔法や奇策、トリックにペテン。

 本能的に、それらを無理矢理、目の前の光景に結びつけようとしてしまう。


 だが、どれだけ思考を巡らせたところで、まるで説明がつかない。

 目の前で楽しそうにあれこれと喋る、この口数の多い快活な女性が、すぐ隣に横たわる“怪物”を、素手のみで打ち砕いたなど。


 浮世離れしすぎた事態に、緊張の糸が緩みきってしまう。

 なおも吹雪が吹き付ける小屋の外で、マウマウだけは嬉しそうに、何がどう起こったかを勝手に説明してくれる。

 左が欠けた丸い耳と、黒い鼻――“鼠”の姿を持つ彼女は、体に降り注ぐ雪を何度も振り払い、茫然ぼうぜんとするしかない二人に向けて笑っていた。

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