クワガタさんこんにちわ

業 藍衣

クワガタさんこんにちわ

ある日、公園でクワガタを拾った子どもが、そのクワガタを友達に自慢しました。


「ほら、このクワガタ、カッコいいでしょ?」


それを聞いた友達たちが、クワガタに興味を持ち始めたので、子どもたちはみんなで観察して遊ぶことにしました。


みんなで色々とお話をしながら細かくすみずみまでよくみてみると、クワガタの姿がちょっと怖かったり、つぶらな瞳に見惚れたり、プラスチック製の飼育箱をみんなで取り囲んでとても楽しい時間を過ごしました。


そして、夕方になって公園を出るとき、クワガタさんをどうしようかと悩んでしまいます。


「早く家に帰らないとダメだし、クワガタさんをこのまま閉じこめておくのもかわいそうだから、自由にしてあげたい」


そうみんなでお話をして、クワガタさんを放してあげることにしました。


「さようならクワガタさん、また観察させてね」


そう子供たちが言い、クワガタを飼育箱から取り出すと、その場で飛び去っていきました。


子どもたちはクワガタさんを見送ります。


そうして、


「明日また会えるかなぁ」


「また観察したいね」



口々にそう言って、みんなはそれぞれのお家に帰っていきました。

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クワガタさんこんにちわ 業 藍衣 @karumaaoi

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