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部屋を出た。駐車場を見下ろす。制服警官が6人にパトカーが数台停まっていて、窓が金網で覆われている機動隊用の車両1台停まっていた。機動隊員が10人はいた。
みんながこちらを見ている。俺はパワーを使って駐車場に降りた。その光景を見て警官たちは固まった。
俺は近くにいた警官をパワーで破壊した。警官の体は一瞬にしてミンチと化して肉片が周囲に飛び散った。
あまりの超常的な光景に皆が言葉を失った。沈黙を破ったのは発砲音だった。弾丸は俺の右腕かすった。血が出てきて鼓動が早くなった。
「射撃用意」と機動隊の男が言ったので、そいつをパワーで吹き飛ばした。みんなパニックに陥った。ある警官は逃げ去り、残りの警官は銃を俺に向けた。俺は再びパワーを使って皆の銃を分解した。銃の破片が地面に落ちる金属音が駐車場に響いた。
「総員、退避」と機動隊の物が叫ぶと皆が逃げ出した。俺は銃で母が撃たれた事が許せなくて、視界に入った警官と機動隊を、子供がアリを殺すかのように吹き飛ばしていった。生臭い臭い、肉片、血糊。まるで地獄絵図だったが気にしない。
人通りの警官をパワーを使って殺し終えると、軽い立ちくらみがした。おそらくパワーの使いすぎだろう。こんなにパワーを使ったのは初めてだった。とりあえず、地面に落ちている肉片を適当につまんで食べた。食べれば食べるほど体力が回復するのが、すぐにわかった。ある程度お腹がいっぱいになると、パトカーのドアに背をもたれ地面に座った。
それから随分の数を殺してしまった。これからどうしたらいいだろうか?どこかに逃げようか、それとも、作ったリスト通りに殺して行こうか?急にタバコが吸いたくなった。どこかにタバコが落ちていないか周りを見渡した。すると血糊で真っ赤に染まったマルボロの箱を見つけた。箱を開けると、運のいいことに中にライターまで入っていた。
俺はタバコを口に咥えると火を付けた。そして肺に煙を吸い込んだ。なんてうまいタバコなんだろうと思った。
とりあえず、この場から離れよう。きっと、この騒ぎでさらに追加要員が来るに違いない。たった10数人の警官を殺しただけで大分体力を使ったので、次にっくる奴たちを相手にして勝てる気がしなかった。
俺は、部屋に戻り、真っ赤に染まった服を放り投げて新しい服に着替えて、逃走用のこの前、詐欺師を殺した時にもらった金。80万円をカバンに入れて、外に出て自転車に乗り家を出た。ちょうどその頃、遠くからサイレンが聞こえた。サイレンが近づくにつれて、その車両の多さが安易に想像がついた。自分はえらい派手なことをしてしまったのだと、そこで実感がわいた。
なんだか、急に眠くなった。俺は仮眠をとるべく、仮眠場所を考えた。鈴木の家がいいかもしれないが奴に迷惑がかかる。すると、選択肢は1つしかないことに気づいた。公園のベンチで一晩を明かそう。そうすることにした。
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