25章 Runnin’Away
4月になった。相変わらず8月の様に蒸し暑い。
それは、遠征が終わった日の事だった。ドアをノックする音でイシカワは目を覚ました。Swatchの腕時計を手探りでを見ると深夜の24時半だ。「誰だこんな時間に訪ねてくるバカは」と愚痴った。用心の為、ベット脇に置いてあったジョンを殺した時の斧を右手に持ち、部屋を出て一階の玄関に行き明かりを付けた。
「誰だ!」
「俺だよ、アキモトだよ」
なんでこんな時間にと思っいイシカワは戸を開けた。
アキモトはビックリした表情でイシカワを見ていた。視線の先にな右手に持っていた斧があった。
「ああ、ごめん。ご信用さ」
「おい、ビックリさせるなよ」
「すまん。それよりなんだよ。こんな時間に、時計持ってないのか?アナログ時計ならお前にもあげただろう」そう、原水爆の際に彼のGショックが壊れたからだ。デジタル基盤を使っていたのだろう。その後、遠征中にカシオのアナログのペアウォッチを時計を見つけてアキモトと恋人のエリカにプレゼントしたのだ。
「緊急事態だ。早くお前の部屋に入れてくれ」
イシカワはアキモトを家に迎い入れて、イシカワの部屋へと行った。
アキモトはカセットデッキを見つけると「これ使えるよな?」と聞くので使えるよと答えると、ポケットからカセットテープを出してデッキに入れ再生ボタンを押した。スピーカーからノイズ混じりと音が聞こえた。
「-・・・ ・・ ・-・・ 、--・-- -・・、・・・- ---・- ・・ 、・・・- ---・ 」モールス信号だ。
「この、バカ、アホ、クズ、クソてどうゆうことだ?失敗したのか?」と不安げに言うアキモト。
イシカワ、久しぶりに気分が明るくなった。成功したんだ。ノアの方舟計画は本当にあったのだ。だが、マレーシア軍の救助が来ないという事だ。なら脱出しかない。
「おい、この意味なんなんだよ」
「成功したぞ。ノアの方舟計画は本当にあったんだ」
「マジか!じゃあ、エリカは助かったんだな」
「マキタ達は助かった」
「じゃあ、マレーシア軍が救助にくるのか?この村に?」
「いや、それはない。この暗号はマキタ達が救助されたていうだけの暗号だ。マレーシア軍の救助は来ない。たぶん、それどころではないぐらい、救助要請があるんだろう」
「じゃあ、ここを逃去したかないな」
そう、イシカワとアキモトは、ちゃんと用意してあった。イシカワとアキモトは逃走用の少しずつ燃料を少しずつ隠し貯めていた。食料も同じだ。コンビーフにツナ缶などの保存食50日分と母が作ったいちごジャム5瓶。それと釣具一式。それと、武器も。アキモトは漁師兼沿岸警備隊なので20式アサルトライフルにグレネードランチャーにSig320ピストルを弾丸は300発。イシカワは今や隊長なので、簡単に武器庫に入れる。VP9とピストルとマガジン10個に弾丸200発を。それにアキモトが倒れた時の為にイシカワは完璧とまでは行かないものの操縦をマスターした。
「今、マレーシア軍は何処にいる?」
「フィリピン海沖にいるよ」
「チャンスだと思うか?」
「もちろん」とアキモトは言った。
イシカワは興奮した。もう、マキタは駄目だと思っていたからだ。1ヶ月半も連絡が来なかったんだから、駄目だと思うのも当然だ。あの、救った子供たちも女性も、マキタも、キリシマもアライも生きている。最近は周りの者がどんどん死んでいった事もあり余計に嬉しかった。
イシカワは焼酎を出した。久しぶりに楽しい酒が飲める。アキモトと乾杯した。
「いつ始める?」とイシカワ。
「そうだな、出来れば早いほうがいい。3日後の深夜の4時はどうだ?警備が手薄だ」とアキモト。アキモトには家から漁港が見えるのでここ何ヶ月か見張ってもらっていた。4時頃になると、警備兵がサボり始め魚釣りをしたりして暇を潰しているのだとか。それに4時なら漁に出ても別におかしくない時間帯だ。
「成功するかな?」と不安げにアキモトは言った。彼は怖いのだろう。もちろんイシカワも怖い。だが、この村に長居して馴らされ遠征先で人を殺しまわるのも村八分になるほうがもっと怖い。「成功するに決まってる。エリカちゃんに会えるチャンスなんだぞ。弱音を吐くなよ」と笑いながら言った。
「そうだな。早くエリカに会いたい」
二人は音楽を聞きながらはしゃいだ。こんなに音楽が素晴らしく聴こえたのは本当に久しぶりだ。アズサが死んで以来すべてのことが投げやりになっていたイシカワも希望を見出していた。
「そうだ、アキモトの母さんも連れていけるかもよ。どうする?」
「ウチの母ちゃんはいいてさ」
「そうか」イシカワは心配だった。二人で脱走してらアキモトのお母さんが逃亡犯の親として村八分になるのではないかと。
「ウチの母ちゃんなら大丈夫。あの図体だぜ。素手で人を殺せるよ」と笑いながら言っていた。
「そうだ、クリハタはどうする?」
そう言えば、そうだ。アイツはこの作戦を伝えた時に断った。今は科学技術省を抜けるわけには行かないと。だが、クリハタを置いて行くわけには行かない。そのうち奴も取り込まれ利用され消されるかもしれない。
「じゃあ、明日一緒に説得しに行こう。アイツだってこの村が異常さがエスカレートしている事に気付いているからな」
「うん、そうだ。クリハタは置いていけない」
二人は久しぶりの吉報で朝まで飲んだ。
翌日の夕方。イシカワの家にアキモト一緒にクリハタを説得するために呼んだ。
イシカワはクリハタにマキタがマレーシア海軍の軍艦に救助されたことを教えた。「いいか、クリハタ。マレーシアには少なくともこの村より物資がある。物資があるということは、薬品もあるし、機械の部品もある。クリハタ、お前は何もないこの村からバイオ燃料で発電機を作ったり、車を動かせることも成功したんだぞ。マレーシアに行けばもっと研究に貢献できて、人類が再び復興を遂げるかもしれない。そうしたら、最終的には日本も上ヶ丈村も復興するに違いない。いいか、よく考えろ。マレーシアに一緒に来るべきだ」とイシカワは熱弁した。クリハタはの動機は人の為に研究をしている。人に貢献したいのだ。それをアピールした。
「そうだよ。今の上ヶ丈山村は異常だ。もし、マレーシアでいち早く復興を遂げたら、日本に戻って上ヶ丈村でマレーシアで培った技術を使って復興させてインフラを安定させればいいじゃないか」とアキモトも後押しした。
しばらくクリハタは考え込んだ。迷っているようだ。本当にノアの箱舟計画が存在するとは思っていなかったのだろう。それに今科学技術省を去るのは問題に発展するかも知れないと考えたのかもしれない。確かにそれも一理ある。だが、クリハタが利用され消される方がイシカワには耐えられない。もう、これ以上親しい人を亡くしたくはない。
しばらく間があいてクリハタは言った「分かった。約束はできない。でも、考えさせてくれ。明日の何時までにくればいい?」
「俺は、夕方に漁船に隠れるつもりだ。アキモトは普通のフリして朝の漁にでるからな。だから、お前も出来れば夕方の5時に来てくれ。それまで狭い漁船で2人きりだけどだけどな」とイシカワは言った。
「分かった。でも、夕方に5時に行かなかった場合は、僕をおいて方舟計画に行ってくれ」
「そうか、ごめん。あまり考えさせる時間がなくて」
「いいさ、気にするな」と言うと、クリハタは一人で考えたいと言ってイシカワの家を出ていった。
「なあ、クリハタは来るかな?」
「さあな。」イシカワには分からなかった。果たして彼は来てくれるだろうか。ぜひ来てほしいが。決めるのは彼だ。彼に任せるしかない。
アキモトも明日に備えて今日は早めに帰った。
イシカワは部屋に戻り、お気に入りの曲をカセットテープに入れまくった。デビッド・ボウイ、ファンカデリック、キング・クリムゾン、クラッシュ、ニュー・オーダー、プリンス、ニルバーナ、レディオヘッド、ビースティー・ボーイズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ゴリラズ、JayZ、ヴィンス・ステンプルスにトロ・イ・モア、J.コール、ケンドリック・ラマー長い旅路になるからだ。それと選曲は出来るだけアキモトはヒップホップが多いだろうから被らないようにロックを多めにしておいた。それに本を数冊。「ラスト・オブ・パイ」きっと海で読むには丁度いいだろう。それと「火星の人」も加えた。リドリー・スコットの映画化したのしか観たことがなかったからだ。きっと漂流した時に勇気をもらえるに違いない。それと英語の教科書だ。アズサがこの村で英語の教師をしていた時に使っていた教員用の教科書。マレーシアでは英語を使えると聞いたのであっちに着いたらきっと、役に立つだろう。それと護身用のVP9とマガジン10個と200発の弾丸とキタヤマ隊長直伝の方位磁石を3つそのうち2つは彼の遺留品からもらったものだ。その時はフード付きのM65フィールドジャケットをもらったが今回は残念だが持っていかないことにした。熱いしかさばるからだ。本当は持って行きたかったが。仕方ない。他にもリュックサックに全て入れて準備完了だ。まるで、遠足のお菓子選びのように音楽や本を選んだ。これで、この村から開放される。もう、英雄を演じる必要もない。マレーシアで普通の生活に戻るのには時間がかかるかもしれないが、ここよりはマシだ。
そう言えば飼い猫のキコの事をわすれていた。一緒に連れて行こうかと思ったが遭難した時にキコを食料にしてしまうかもしれないのでやめた。猫は犬と違って野生でも適応できると聞いたことがある。なので、キコには可哀想だが外の世界へ出そうか迷った。キコを思いっきり抱きしめた。相変わらずミルクの臭いがする。急にキコの事はアキモトのお母さんに頼もうと思いついた。そう言えば昔アキモトの家でも猫を飼っていた。キコを抱きしめて、猫用のキャリーバッグに入れてアキモトの家に向かった。戸をノックするとアキモトのお母さんが出てきた。相変わらずデカイ。縦にも横にもデカイ。
「どうしたんだい、ツバサくん」と言われたので家の中でキコの面倒をお願いした。二つ返事で「OK」と答えてくれた。
「そのかわりだけど、あの馬鹿息子をよろしくね。マレーシアでバカな事したら私の代わりに叱って」と言ってキコを抱き上げた。アキモトのお母さんはキコが早くもお気に入りの様子だ。キコもアキモトの母親に抱きしめられて満更でもないようだ。これで、個人的な心配は全て解消した。後は、無事にマレーシアに行くだけだ。
決行日。アキモトは漁から帰ってきた。そして漁港でイシカワが彼と話しているフリをした。周りを見渡すと警備兵が居なかった。チャンスだ。中に入り運転席の下に潜り込んだ。そして大きな布にくるまって隠れた。時計を見ると4時半だ。クリハタとの約束の時間より30分早く着いてしまった。そう言えば昨日はあまり寝ていなかった。クリハタが来たら起きればいいか。まあ、来るかは分からないが。
そとから人の声が聴こえて目を覚ました。薄ぼんやりとした明かりでSwatchの腕時計で時間を確認する。深夜の3時だった。あれ?アキモト早く来すぎたのか?それともクリハタが迷った末に来たのかもしれない。
「おい、出てこい。そこにいるのは分かっているんだぞ」聞覚えがある声だった。誰だ。イシカワは寝ぼけていたこともあり事の重要性に気付いていなかった。
「早く出てこないと、アキモトと、クリハタを殺すからな」まずい、見つかったというのか?なぜだ?イシカワは、リュックサックにいれたHK VP9ピストルを握り、予備のマガジンをポケットに入れられるだけ4つ入れて、隠れていた布から起き上がり操縦席から外を見た。
すると、船が停めてある港に、12人の男と1人の女が居た。真ん中に、泣きそうな顔をしたアキモトとアキモトのお母さんとクリハラが跪いて、後ろに黒いスーツを着た男、たぶん総長の主催した飲み会で部屋の四隅に居た警備の奴らが3人がグロックピストルでアキモトとクリハタの後頭部に銃口を向けている。周りには総長の愉快の仲間達6人とヨシダが立っていた。なんで、アキモトのお母さんまでいるんだ彼女はには言っていいないと言っていたはずなのに。もしかしてアキモトの母親もシンパなのか?
「なあ、出てこいよ。出てきたらイシカワ隊長は殺さないからさ」とヨシダは笑いながら言った。イシカワは銃で応戦しようと思ったが無理だった。愉快な仲間達6人はMP7サブマシンガンを持っていたからだ。それにアキモトとクリハタは銃を突きつけられている。ダメだ。負けだ。ゲームオーバーだ。
イシカワは握りしめていたVP9ピストルを彼らに見るように甲板に投げた。そして操縦席から手をあげて出た。
「もう、困るんだよね。こうゆうことしてもらうとさ。村のみんなが真似しちゃうじゃないですか」とヨシダは相変わらず笑いながら言った。
「なあ、コイツラ見せしめに全員殺しちゃおうか?」と愉快な仲間達の一人タナベはいった。
「近頃の若者はろくな奴がいないな」とカワムラが吐き捨てるように言った。
「そうだ、殺そう。そうすれば俺たちの怖さが皆に伝わり歯向かう物が居なくなるだろう」とホリは言った。
「しかも、コイツラ、俺達のことをバカにしていた。目を見ればわかる。殺しちゃおう」とツジ。すると、みんな合意するように頷きMP7をイシカワに向けた。
「ちょっと、待ってください」とヨシダが急に言った。
「皆さんの言う事はよくわかりますよ。でも、若者はいつだって愚かな事をするものです。今回は許してやってはくれませんか?」
「でも、見せしめが必要だ。二度とこんな事があっては総長だってお怒りになる」とサワダがドスの利いた声で言った。
「サワダさん。確かにその通りです。なので私に提案があります。イシカワ隊長には、略奪者のスパイをしていたアキモト家族を射殺したという事にしてはいかがでしょう?そうしたら、イシカワ隊長は今ではこの村のロックスターくらい人気者です。その人気者がスパイを殺したとなれば、更に村中で人気になるし、それに、彼の弱みを握れて彼をコントロールできる。みなさん、どうです?」とヨシダは言った。
愉快な仲間達は確かにそうだと言わんばかりにうなずいた。
「さあ、どうしますか?アキモト家族を殺しますか?」
「ごめんだ。そんな事できない」とイシカワが答えると、ヨシダはアキモトの母に銃を突きつけている男に耳打ちをした。すると、男はアキモトの母の右耳に銃口を当て引き金を引き撃った。右耳は引きちぎれ耳たぶの部分だけが繋がった状態で耳が下に垂れ下がっている。泣きじゃくるアキモトの母親。
「どうしますか、イシカワ隊長殿。楽にしてあげたいと思いませんか?どうせ、みんな殺さなくちゃいけないんですよ。さあ、船からこっちに来て、アキモトの家族を楽にしてあげてください。そうしたら、クリハタくんとイシカワくんは助けてあげますよ」
イシカワ迷ったどうしていいか分からなかった。もう、自分が死ぬ分にはいい。アズサも死んでしまったし両親も死んでしまったからだ。でも、このままだとクリハタまで死んでしまう。だがアキモトを殺すのは嫌だ。
「さあ、船から降りて港に来てください。そうしないと全員殺しますよ」
イシカワは船から降りた。周りを見渡す。やはり絶望的だ。愉快な仲間達が持っていいるHK MP7のセルクターが全てフルオート(連発)になっている。歯向かえば全員死ぬ。
「彼にピストルを渡してくださいと」とヨシダが黒スーツの男に言うと、男はグロックピストルをイシカワに渡した。すると後ろから硬くヒンヤリとした物がイシカワの後頭部にに当たった。アキモトのお母さんの耳を撃った男がイシカワにグロックピストルを突きつけている。
「さあ、どうしますか?イシカワ隊長。アキモト家族を殺すか、クリハタさんも含めて全員殺すか。早く決めてください」
イシカワ、怖くなった。もう、死んでもいい思っていたはずなのに。
気づくと引き金を引いていた。泣きじゃくるアキモトの母の頭に3発撃ち込んだ。次に、アキモトの後頭部に頭に3発撃ち込んだ。やってしまった。クリハタの為とはいえ、結局は友人を殺して自分の命を守ることを選んでしまった。自分が友人まで殺してしまうなんてこのまま死のう。そう思って銃口を自分の頭に向けようとしたとき、その場に居た全員が拍手をした。
「よくやった!君ならやれると信じていたよ」とヨシダが言った。
周りをよく見るとクリハタまでもが拍手していた。すると総長の愉快な仲間達と黒スーツの男たちは何かの祝杯のようにMP7サブマシンガンを上に向かって連射し始めた。
その後の事は、放心状態でイシカワの記憶は断片的な物だった。
そのまま、総長の家に連れて行かれて総長はご満悦な表情でイシカワを迎え、イシカワを抱きしめた。イシカワの髪をなでて「よくやった。これで君も仲間だ」と言って歓迎してくれた。そのまま流れで総長と愉快な仲間達とヨシダとクリハタと宴会になった。酒と豪華な飯がテーブルに並んだ。
「さあ、食べなさい。おいしいぞ」
イシカワは食べてみたが、何が起こっているのよく分からず味は感じなかった。
隣に、クリハタがやって来て言った「よくやったね。おかげで僕たち安泰だよ」
「クリハタがバラしたのか?」とイシカワが聞くと「そうだよ」と笑いながらいった。
「なんで、そんな事をしたんだ?」
「だって、この村が大切だからね。僕はこの村の為にやったんだよ。昔から村の為になることなら何だってやっていたのを君も見ていただろう?勉強して、いい大学に入って、更に勉強して」
「アキモトを殺してまでも、この村は大事なのか?」
「アキモトは仕方なかった。僕だってこんな結果になったのは残念だよ」
「なんで、俺とアキモトをマレーシアに逃してくれなかったんだ?」
「君は今や遠征部隊のトップさ。英雄だよ。英雄がこの土地を抜け出したら村の希望がなくなるだろ?」
イシカワはもう、何も言えなくなった。クリハタの裏切りとアキモトとアキモトの母を殺してしまったショックで、完璧に何も考えられなくなっていた。
その後、総長と愉快な仲間達とヨシダが楽しそうに「チョメチョメタイム!」と叫ぶと、女性が10人の若いドレスを着た20代の見たことのない、きれいな女性たちが入ってきた。すると女性たちは、男たちに手を取り宴会場を後にした。クリハタもだ。そしてイシカワも女性に手を握られ部屋へと連れて行かれた。十畳ほどの部屋で中央にベットと大きな鏡が東側にあった。
「わたし、ミキといいます。はじめまして。イシカワさまですよね?噂は色々と聞いています。今日は大変だったようで。マツモトさまから特別なオモテナシをとのことです」
「何が始まるんですか?」
するとミキはドレスを脱いだ。黒いガーターベルトのついたセクシーランジェリーの姿だった。イシカワを抱きしめてキスをした。そして彼の服を脱がし、そのまま彼の身体を舐め回すようにキスをした。
「もう大丈夫よ。安心して。私に任せて」とミキは言うとイシカワは何もできず考えられずにそのまま成り行きに任せた。
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